観光業 コロナ禍で大打撃 21年1-3月外国人94%減

公式データによると、カンボジアの基幹産業の4つのうちの1つである観光業は昨年2月からの世界的なコロナ禍(パンデミック)で大打撃を受けている。国家収入の3割弱の観光業、その収容な収入源である外国人観光客が激減である。2020年に131万人の外国人観光客を受け入れたが、2019年の661万人から前年比80%減少した。

なかでもアンコール遺跡群での入場料金は外国人のみから徴収され、それも数年で値上げの繰り返しがさらに打撃を多くした感がある。昨年のセクターからの総収入は10億2000万ドルで、前年の49億2000万ドルから79%減少したという。

観光省は13日に発表された報告書で、2021年の1月から3月の四半期(第1四半期)にカンボジアは70,901人の海外からの訪問者を受け入れたと述べたが、期間中にタイ人35,294人、中国人23,837人、ベトナム人3,562人がカンボジアを訪れ、前年比でそれぞれ77%、91%、98%減少した。もはや中国のと近隣諸国の観光客が大半占めれば、逆に世界の観光客が鈍化する傾向があり、それにコロナ禍が決定的な追い打ちかけ、国内観光客も前年比で大幅減少している。

観光省・州務長官で報道官:トップソフィアック氏は、「カンボジアはワクチン接種を受けた外国人観光客が王国に入ることを許可する可能性を検討している」と述べたが、これもまた外国と連動した形でのワクチン接種次第である。タイもカンボジアも4半期後期(10-12月)での期待をひょめいしているが、観光業界は22年度の半ば以降になるだろうという見方も強い。

遺跡好きには、この時期は逆にチャンスかも知れない。

掲載写真:イメージ 画像:Phnom Penh

 

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