プレアシアヌーク紹介病院に入院した最近の小型船の転覆事件の犠牲者は、中国のワン・ウェンティアン大使とプレアシアヌーク州知事コウチ・チャムルーンの訪問を受けた。
同州・報道官: Kheang Phearum は、2 人の死亡者は救出された他の犠牲者に含まれていると述べた。同報道官は、ボートの沈没事件は 9 月 22 日に発生し、犠牲者たちは 9 月 23 日の午後に救助されたと述べた。
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ボートの沈没には合計 41 人が乗船し、これまでに 22 人が捜索隊によって救助されました。19 人が行方不明で、1 人が死亡したと報告されているが、非公式情報によると、他に 9 人の犠牲者がベトナム国境付近に漂流し、ベトナム当局によって救出されたという。
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この小型船、明らかに中国マフィアによる密航船の可能性が色濃いにも関わらず、なぜシハヌークビル沖合のロングで海上で遭難したかについては、Khmer Times(政府広報を一手に引き受けるメディア)は、一切触れていない。
次の点について触れれば、当然起こる疑惑である。
・国是として中国は厳しいゼロコロナ政策を採用し、出国制限している。
・死亡、救助、行方不明の中国人たちは沈んだ船とは別の外洋を航海できる中型船?で中国の広東港からカンボジア沖に来ている。
・まともな船ならシハヌークビル港に入港するはずのところ、わざわざシハヌークビル沖合の最南端の島(無人島に近い)に近い場所で小型漁船に乗り換えて、カンボジア人ガイドの船までが迎えに来ている。
・また、ベトナム領(フーコク島の沖)の海上で9人が救助され、彼らは中国からカンボジア沖に漁に来たと話している(常識的に有りえない!)。
・Khmer Timesは、フーコク島付近の海上でベトナムに救助されたのは、沈没漂流した中国人たちであるという非公式情報を伝えている。
以上から、この小型漁船(写真からもカンボジア漁船の特徴がみられ、カンボジア漁船は沿岸業業が主たるもので、沖合業業は稀、ましてや遠洋漁業なんていう船はない。
明らかに41人の中国人たちの小型船への過積載による沈没の可能性があるのに、沈没原因さえ、Khmer Timesは24日の事故第一報から全く触れていない、また遭難・沈没日すら救助された中国人の証言で17日に中国から来た船から迎えの船に乗り込んだという記載だけで26日の記事になって、初めてプレアシハヌーク州の報道官は9月23日午後、と発表している。
おそらく23ー24日に国内メディアで話題になってから、裏付け取材なしで政府情報を元に慌てて報道したものと、思える。既に昨日までにYouTubeにはカンボジアで小型船沈没の日本語動画がニュースとしてアップされている。
この悲劇的な事故、犠牲とは単なる遭難犠牲ではなく人身売買の疑いの濃い人命軽視の沈没事故の可能性がある、ということだ。
なぜ、中国大使の犠牲者への見舞いについても詳報や言質の報道がないのかも不思議、奇妙である。
掲載写真:Khmer Times