フンマネット中将 軍内の薬物乱用者に厳しい措置をとるように指示

カンボジア王国軍の副司令官であり陸軍の司令官、そして昨年末にはフンセン首相が後継者として意披露目したフン・マネット中将は、このほど軍内で薬物を乱用している兵士に対して最も厳しい懲戒処分をとるように命じた。

麻薬に汚染された軍、一般兵士の汚染問題ではない

軍は麻薬に関連した問題があり、すべての軍部隊と司令官にそれを調べて即座に行動を起こすように命じたとフン・マネット氏は述べた。

*国内報道では触れてないが、既に20年以上前からカンボジア麻薬問題の策源地は軍であるという噂が絶えず、カルダモン山系の人里離れた密林地帯のなかに軍経営の麻薬製造工場があるという噂である。つまり軍その者が、一般兵士に薬物濫用者がいる、という一般的な問題ではなく、軍の体質や各司令官レベルの悪事の問題である。だが、こうなるとフンマネット氏の指示は、軍上層部と利害対立を生むだろう。そうした噂の背景から見れば、下記の記事の内容は、フン・マネット氏の指示と陸軍の報道官の発言を読み込めばその微妙な温度差がわかるでしょう。

事実上、次期首相後継者となった首相の息子にあたるフン・マネット氏

マネット中将は、「薬物乱用は寛容や感情なしに根絶されなければならない」と述べた。「麻薬を使用している将校や兵士には厳しい罰を科さなければなりません。続行する場合は、裁判所に送ってください。」「一部の部隊では、許容範囲が広すぎる。リハビリのために送るだけでは不十分である。彼らが彼らの部隊に戻るとき、彼らは再び薬を使い続ける。彼らがリハビリテーションから解放された後、それで問題は終わらなかった」、「後に再び薬物を乱用したことが判明した人々は解雇され、法によって罰せられるために法廷に送られました」等を具体的に取り上げ、指摘している彼は言いました。

「両親は子供たちを軍隊に参加させ、麻薬を使用するのではなく、規律を強化する」、「今、軍隊に問題がある場合、私たちの感情は限られているので、私たちはすぐに問題を切り取らなければなりません。」。「私たちが厳格でなければ、私たちはその人だけでなく、彼らの両親、彼らの同僚、そして社会を傷つけています」とマネット中将は述べ、「軍隊での薬物乱用はもはや容認されない」。「私はもはや薬物乱用が軍の負担になることを許しません。これからは、もう許しはありません。誰もフックから外されることはありません」という警告でマネット中将の話は終わる。

そして陸軍・報道官:マオチェアトン 毛沢東少佐は、軍の将校が麻薬の検査で陽性であり、部隊の司令官によって罰せられるケースがしばしばあると述べ、「彼らはリハビリセンターに送られ、回復すると仕事に戻りました。」「フン・マネット中将は現在、麻薬を使用している軍の将校に対して最も厳しい懲戒処分を命じており、麻薬を使用している兵士や将校がこれ以上いないことを願っている」と述べた。また彼は、軍が薬物乱用を取り除くために常に尿検査を実施すると付け加えた。

報道官のもっともらしい談話だが、フン・マネット氏の強硬な指示のトーンを低めているのは、確かなことである。軍の麻薬汚染にどこまて手を突っ込めるか、フン・マネット氏の指導力が試される。

掲載写真:Khmer Timesより

 

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