ベトナム統計総局が29日発表した7~9月期の実質国内総生産(GDP)によると、前年同期比6.17%減となった。
今年当初まで東南アジア唯一の勝ち組であったベトナムも4月以降からインド変異種デルタ株の大流行で大きな打撃を受けた。現地のメディアによると、四半期ベースでは、統計上で2000年以降初めてのマイナス成長になったという。
デルタ株がベトナム南部で猛威 工場隔離で製造業に大打撃
これは、デルタ型の感染拡大により、南部の最大都市ホーチミン市などで厳格なロックダウン(都市封鎖)が長く続いたことが大きな傷をの残したことになる。4~6月期の成長率は前回発表時は6.61%だったが、6.57%に修正した。それは、ホーチミン市などの南部の流行地域で従業員が工場などに寝泊まりする「工場隔離」が求められ、経済成長を引っぱて来た製造業が大きく打撃を受けたことが大きい。
掲載写真:厳しいロックダウンが続いたホーチミン市。ホーチミン市の当局は、9月30日までに市内外を結ぶ道路のチェックポイントを除いて、地元の通りや路地に沿ったすべてのCOVID-19チェックポイントとバリケードを撤去するという。画像:https://tuoitrenews.vn/より。