フンセン首相は17日朝、観光省に対し、7日間の検疫期間でカンボジアを訪問するためのワクチン接種を受けた外国人観光客のために観光を再開することを検討するよう要請した。
首相は、観光の再開は2つのステップで行われるべきであると述べた。まず、
① 地元の観光を開くこと。
② 検疫期間中、完全に予防接種を受けた観光客は、ホテルに滞在するだけでなく、省や当局の取り決めに従って、到着した地域内を徐々に移動することができます。
首相はさらに②の概念を説明し、次のように述べた。
「ワクチン接種を受けた人は、到着時に7日間カンボジアを訪れることができますが、部屋ではなく、街を歩き回ることができます。たとえば、州の枠組み内のシェムリアップでは、寺院を訪れることができます。」
フン・セン氏は、閣僚評議会と観光省にこの問題を検討するよう助言した。先ずは、シェムリアップを念頭に外国人観光客に検疫隔離短縮で開放することが念頭にあることは明かである。2段階を設けてことも実に妥当かつ現実である。
既に観光省は、観光省リークの報道(9月10日)を16日に取り下げ
昨日、観光省の内部検討事項を国内メディアにリークした「観光省が検討中 ワクチン接種済み観光客に隔離無し 11月に受け入れ構想」を本サイトの掲載した(下の記事)。
既に9月16日、Phnom Penh Postは、カンボジア政府の上層部意向を察した観光省の方向転換を「観光の懸念が明らかになった」という題の記事を掲載した。
そこでは、観光省・報道官:トップ・ソフィアック氏は今月初めにポストに、同省は観光の再開に向けて懸命に取り組んでいる」と語ったが、「しかし、どんな立場の観光客も受け入れるために再び開放される正確な時間枠は詳細に確認することができません。もう少し待ってください」と述べた。
要は未だ検討段階で克服すべき課題がある、11月という期限、外国人観光客受け入れ条件もまた検討段階に過ぎず、「もう少し待ってください」と述べているに過ぎない。
9月10日報道の観光省の検討段階の案の報道(アドバルーン記事)が観光省が地元メディアにリークしたにも関わらず、観光省自ら所謂「勇み足」「先走り」であったこと認め、取り消している。
カンボジアではこのようなことは珍しいことはなく、特に観光省に関する報道では、観光省が存在感誇示で地元メディアにリークする検討段階の構想はそのほとんどが立ち消えか、撤回を余儀なくされている。今回のフンセン首相の指示でその条件を満たす形で再開条件を示して改めて観光省が検討することになる。ここに漸く、観光再開の道筋を政府首脳が示したことになる。
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