政府、プノンペン都、カンダール州の全校休校、美術館やスポーツ施設の閉鎖

休校措置ー子を持つ保護者には「寝耳に水」の感ー

8日の夜8時過ぎ、プノンペンの私立学校から休校の連絡が入った。連絡には期限の明示がなかった。何で?コロナ感染防止のため、と言う。

8月、ごく一部の私立学校が再開され、10月には第2フェーズという段階で都市部の私立学校が再開された。これから第3フェーズの公立学校の再開が視野にいれられていた矢先である。が、ここにきてプノンペン都ですら再開されていない公立学校は再び3月以来休校が続くことになる。政府の指示によってプノンペン都とカンダル州の全ての学校が先ずは2週間の休校となった。

私立学校から休校措置の連絡が入っていた時、近所にある傍迷惑なレストランから大音響の歌手付き音楽が流れていた。が、それも30分後には停止した。コロナ感染防止措置は、学校だけではなかった。

全国のスポーツ、娯楽施設も閉鎖に

11月7日(土曜日)夕方までに、空手道クラブ、州の教育、青少年、スポーツ部門、および8つの私立教育機関がハンガリーの代表団と関係があることが判明したため、同省は、都と隣接のカンダール州の全学校を2週間休校措置し、さらにあらゆる種類のグループスポーツ活動を延期し、8日以降、オリンピック国立競技場施設も一時的に閉鎖することを決定した。こうした措置は、学校に関しては2週間だが、他の施設につても本日から追って通知があるまで閉鎖となった。また、感染拡大が心配される3密の娯楽施設(カラオケ、クラブ、映画館等)も全国において8日から追って通知があるまで閉鎖命令が出た(8日付地元メディアの報道)

8日から休校、閉鎖措置を執行、政府「蟻の一穴」を警戒、

ベトナム第2波の例もある

学校の閉鎖は、11月3日のカンボジア訪問からハンガリー外交団の長である外務大臣に4日にタイに入国しようとして新型コロナ感染ウイルス検査で陽性が確認されたことはきっかけである。カンボジアは直ちにがハンガリーの外相と代表団に直接および間接的に接触した900人近くの検査に入った。6日には600人超が陰性であった、という報道があったが、7日に検査者の一人に喉の痛み、そして7日には外交団との濃厚接触者であったカンボジア側警備員から咳、発熱の症状が現れ、再検査の結果、陽性であることが確認されたことによる。検査が強化され更なる陽性者の確認が懸念されている。

4月13日以来の国内感染発生の確認であった

隣国ベトナムのダナン市で発生したコロナ感染第2波の例があるようにカンボジア政府も緊張した対応を迫られている。ベトナムも7月末の第2波までは死者0で新型コロナ感染を抑制した国であったが、第2波の8月だけで200人台の感染者が一気に1200台へ、死者35人を数えるまでになった。

*参照 掲載画像 フンセン首相とハンガリー外相との会談 画像:khmertimesより

 

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