政府 3日間で約1500人がワクチン接種と喧伝

15日、保健省からの3日間の報告によると、先週の水曜日から金曜日の間に、カンボジアで1,500人弱の人々が中国製シノファームSinopharm(COVID-19)ワクチンを接種した、地元メディアが伝えている。

保健省・報道官Or Vandineは、接種対象となるのは1,947人、ワクチン接種を受けたのは1,492人、健康上の問題のために455人は許可されなかった、という。

同報道官は10日、425人が予防接種を受ける資格があり、339人が接種を受け取り、86人が許可されなかった。11日は、657人のうち442人が予防接種を受け、215人は許可されなかった。13日は、865人がワクチンを接種しようとしましたが、そのうち711人が接種を受けましたが、153人が許可されなかった。

「人々がシノファームワクチンを接種するために行くことができる4つの主要な公立病院は、国立小児病院、カルメット病院、アンドゥオン病院、およびクメールソビエト友好病院です」という。

接種ワクチンは先日中国より無償で供与されたシノファーム・ワクチンでカンボジア政府は「緊急使用許可」のために中国製のSinovacCOVID-19ワクチンと英国のAstraZenecaワクチンの使用を承認している。12日にMam Bun Heng保健大臣からのプレスリリースによると、11日にフンセン首相の承認を得て、保健省が緊急使用のためのSinovacおよびAstra Zenecaワクチンの使用を公式に承認したという。

肝心なこと、政府もメディアからも何も伝わって来ない

ここまでが、地元メディアによる報道だが、大々的に政府広報を流しているが、1500人とはカンボジア総人口約1560万人(2019年国政調査)中の0.0001%弱というものである。それにカンボジア国民にとって誰が接種して今後誰が接種できるのか、ということであう。

① 政府は医療従事者、軍・警察、公立学校教員を優先するというが、今回の約1600人はどんな人々なのか。

② 接種予定者のなかで「接種が許可されない」というのは、持病なのかそれとも意思確認による拒否なのか。

③ フンセン首相は接種する意思を表明したが、後に中国から60歳以上は勧められない、と言われ接種しなかった、と表明した。それで60歳以上、特にこの世代の重症化率が高いのは世界の常識であるが、中国製シノファームワクチンは勧められないから、60歳以上は接種対象者にならないのか。

上記2点については、重要な情報であるのに地元メディアは報じていない、のみならず疑問も呈していないのである。

*掲載写真:Khmer Times

*下記の記事が参考になります。文①、②をクリックしてください。

① 首相は、「シノファームを接種することはできない」と語る(2月6日付ニュース)

② カンボジアの人口は1560万人へ増加  但し統計は概数にすぎない(1月27日付けニュース)

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