2022年 デング熱の症例が急増している シンガポールは危機的な流行

シンガポール、コロナ禍に隠れていたデング熱が大流行、危機的になる懸念

昨日、日本の主要メディア各社がシンガポールでデング熱が大流行し、危機的になる懸念があると報じている。

新型コロナウイルスの感染が収まらないシンガポールで、今年はデング熱が過去最悪のペースで広がっているという。デング熱は蚊が媒介する感染症で、高熱や吐き気などの症状に見舞われる。新型コロナ対策のため在宅勤務が増えた影響もあるようだ。また、地球温暖化に伴う気候変動がこの種の病気の蔓延に繋がっているとの報じるメディアもある。

シンガポール国家環境庁によると、12~18日に判明したデング熱の患者は1736人。過去最多だった2014年のピーク時(891人)の2倍近くなっているという。。

流行の原因の一つに挙げられるのがこの時期の気候で、シンガポールでは今年は雨が意外に涼しいことも、蚊の発生や活動量を増やした可能性があるという。ちなみに6月の降雨量は過去10年で最多。平均気温は過去20年で2番目に低い水準だった。

ウイルスの型の違いも注目されている。デング熱のウイルスの型は3~4種類あり、シンガポールの場合には今年は昨年と違う型の流行が報告されている。1度デング熱にかかるその型のウイルスには免疫が生じるが、カンボジアでは3種類の型はあり、子どもが一度はかかる病気として知られている。

カンボジアでも今年はデング熱患者が急増中である

今年の最初の5か月で、カンボジアは1,100件以上のデング熱を検出しているという。これには、2人の死亡者も含め、昨年の同時期と比較して600件以上の増加となっている

保健省の全国デング熱プログラムのディレクター:Leang Rithea博士は7日、1月から5月にかけて、2人の死亡者を含む1,125人のデング熱の症例が報告されたと述べている。

これは2021年の同時期と比較して625例の増加です。昨年は500例でしたが、死亡はありませんでした。

ネッタイシマッカ デング熱を伝染させる。蚊に刺されないようにするのが大事である。画像:Wikipediaより

これらの数字は、デング熱の発生がいつでも発生する可能性があることを示している。そのため、人々は警戒し、地元の環境、特に家の周りをきれいにし、水を蓄えることができ、蚊の卵で汚染されている可能性のある容器をすべて取り除く必要があります。病気を運ぶ可能性のある熱帯シマ蚊が成虫になるため、除去しておくことが必要がです。プノンペンのデング熱猖獗地域と言えば、周辺部の湿地にある住宅街が知られている。だが、デング熱を伝染させるネッタイシマッカは、都心部にも生息し、4や5階の中層階でもデング熱に罹った人もいる。

医師は、体温が39または40度に急速に上昇する、吐き気または嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、皮膚の赤い斑点、歯茎の出血など、デング熱の症状があると疑われるため、最寄りの病院に行って検査を受けてください

ここ2ー3年、コロナ禍で隠れていた感があるが、成人でもデング熱を発症し、タイやベトナムなどで高熱を我慢して医者に診てもらわずに在住日本人が1~2名は毎年亡くなっている

掲載画像:子どものデング熱 画像:Khmer Times

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