「カンボジアでは、6月10日以来、王国が1日の症例数が最も少ないと発表したため、COVIDの1日の症例総数は再び減少しました」とKhmer Timesは報道しているが、事実は入国検疫で確認数が100人以下になったためで、昨日よりは保健省発表で7人増えている。まるで子供騙しのような報道である。
保健省の数値(数値そのものが実態以下)で大きく減っているなら、この2週間のプノンペン都での規制やタイ国境隣接州やシェムリアップ州のロックダウンの結果がようやく今週半ばになってできただけである、それも当局の想定以下の減少であるからこそ、再度の規制・ロックダウンの延長であることは、明らかである。
☆ 8月12日(8月11日の確定数)午後2:00現在
<2月20日市中感染事件>関連での新規感染者374人(内デルタ株市中感染人?人)
◇ 入国検疫人81人(大多数がタイからの帰国者 デルタ株?人)
総計:455人
<同事件>関連での累計71,404人、カンボジアでの累計総数83,839人(輸入症例12,435人 2月20日市中感染以外の国内感染者累計65人)死者1634人(前日比+20人)
8月12日の報道(8月11日の確定数)
・シェムリアップ州:新規感染者86人の確認
・バンテアイミアンチャイ州:新規感染者136人の確認。
・ウドンミアンチェイ州:新規感染者43人の確認。
・プレアビヒア州:新規感染者11人の確認。
・コンポントム州:新規感染者67人の確認。
・ストントレン州:新規感染者17人の確認。
・コンポンチャム州:新規感染者36人の確認。
・モンドリキリ州:新規感染者34人の確認。
・バッタンバン州:新規感染者76人の確認。
・トボンクムン州:新規感染者1人の確認。
・コ・コン州:新規感染者12人の確認。
・カンポット州:新規感染者24人の確認。
・スバイリエン州:新規感染者76人の確認。
*コ・コン州:当局は、Covid-19の発生地域であるモンドゥルセイマ地区のパククランコミューンのチャムイェム村への出入りを一時的に閉鎖することを決定した。
*連日、報道されている限りの新規感染者動向を追っているが、読者の皆さんにご注意をお願いしたのは、一日あたり州で100人以上の感染者が見つかるというのは、大変な蔓延状況です。人口あたりに換算すればその実感が解ります。プノンペン都は公式統計では約250万人(2019年国勢調査)が調査方法の精査では日本とは比較にならず、実態は300ー350万人でしょう。一極手中の酷さは、東京都以上です。逆に言えば、他の州の人口は農村部の割合が高く、さらに事実上の社会的流動にによる人口減が続いているはずです。
コンポントム州:大規模クラスタ発生、500人以上を検査、
感染者から変異種デルタ株を確認
コンポントム州Stung Sen CityのStung Sen市場で大規模クラスターの発生で感染者の劇的な急増を受けて、市場は8月10日に閉鎖された。閉鎖後すぐに検査が行われ、8月11日の午後7時までに563人の市場商人の検査が行われた。
既に50人の感染者を確認し、その内にデルタ株症例を複数確認し、州政府は予防措置を実施し始めた。
*掲載画像:入国検疫の強化 画像:Khmer Times