<2月20日事件>当局の焦点 デルタ株症例に移る 

下記の新規感染者の確認数は保健省発表を基本にしていますが、各州の新規感染者の確認数合計とその数が大きく乖離(かいり)しており、数値に信頼性を置けるものではありませんことをご承知おきください。(8月26日報道、保健省は公式発表が実数ではないと認める

 8月298月28日の確定数)午後1:30現在

<2月20日市中感染事件>関連での新規感染者323(内デルタ株市中感染人?

◇ 入国検疫116人(大多数がタイからの帰国者 デルタ株?人)

総計:438

<同事件>関連での累計77,269人、カンボジアでの累計総数92,208人(輸入症例14,939人、2月20日市中感染以外の国内感染者累計65人)死者1881人(前日比+11

上記の:数値が保健省が渋々認めたようにカンボジア国内の新規感染者数の実態を反映するものでないことは事実で、これを国内唯一報道するKhmer Timesの記事執筆者も虚しさを感じているようで「やってられねーよ」といった嘆き節がその内容に滲み出ている。さらに「プノンペン、シェムリアップ、シアヌークビル、および他の多くの州からの公式の毎日の症例数が継続的に存在しないため、カンボジアのCOVIDの真の状態を測定することは困難です。」と記述している。また、こうした数値の信頼性の無さは5月5日より明確に始まっており、それは保健省の公式発表取りまとめの担当者が変わったからだ、指摘している。

そのため、全国一斉夜間外出禁止令の発令も唐突の感は免れない。

8月20日 全国一律の外出禁止令が終わる

と続き、一時プノンペン知事は夜間外出禁止令の延長を19日に示唆したが、フンセン首相の発表を受けて、8月20日に撤回した。

実際の感染状況や死者数数は外出禁止令直前と変わっていない、焦点はデルタ症例に移る

以上の動きと保健省の公式発表が感染状況や死亡者数の数値が信頼に於けないことが明らかになる、ということで事実は、全国一斉外出禁止令の発令・終了(7月30日~8月20日)でそれまでの感染者増の急増を勢いを抑えたが、その後も新規感染者増は依然として一日500人前後で推移し、さらにプノンペン当局が神経を尖らせているのはデルタ株の拡大である。

特に一昨日のデルタ株症例が中央市場(セントラルマーケット)で確認されたのは悪い兆候でプノンペン都周辺部かた都心部に映って来たことを物語っている。在カンボジア日本人のなかでも「このごろ収まって来た」という発言は完全に誤りでニュース記事の拾い読みかカンボジア人の噂レベルの鵜呑みに過ぎない。

ある日突然、という外出禁止令の最発令は、突然ではあっても根拠がある。その時は政府にとって切羽詰まった感染状況の悪化が背景にあることは確かであるが、それが報道の数値で裏付けられる稀なのがカンボジアである

8月29日の報道(8月28日の確定数)

・バンテアイミアンチャイ州:新規感染者91人を確認。

・ウドンミアンチェイ州:新規感染者41人を確認。

・プリアビヒア州:新規感染者51人を確認。

*プレアビヒア州:2つの村を「レッドゾーン」として、もう1つの村を「オレンジエリア」としてブロックして指定。

*カンダル州:Borey Kdei SangkumThmeyの建設現場でインド変異種デルタ株19人を確認。

デルタ株症例は急増している

3月31日から8月28日 累計数1,752人。その内訳は532人のプノンペン、325人のバンテアイメアンチェイ、225人のオッドーミアンチェイ、180人のシェムリアップ、93人のストゥントレンである。

累計では、プノンペン都は全国の約30%を占めるが、8月20日以降は30~40%を占めている。

*掲載写真:Khmer Timesより

おすすめの記事