30日~12日 ロックダウン直前 プノンペンと全国州都で夜間外出禁止

夜間外出禁止令と昼夜の酒類販売禁止、店内飲食の禁止でデリバリーのみ

重要なお報せです。

カンボジア政府は、30日から12日までの2週間、夜間外出禁止令(夜9時~朝3時)夜9時以降から12日深夜までプノンペン都と全国の州都に出されました。また、併せて酒類販売禁止も出されています。また、全国のレストランはデリバリーのみを認めるというものです。明日からは店内飲食も禁止になります。

レストラン デリバリーのみになる。

昨日のニュース(下記)で触れたように既にインド変異種デルタ株が7月に入ってタイからの帰国者から確認され、さらにシェムリアップ州含む国境各州でデルタ株による市中感染も確認されており、プノンペン都においては時間の問題であると指摘しています。そうした脅威が今回の全土ロックダウン直前の各種禁止令につながりました。

ロックダウン直前、夜間外出禁止時間外の経済活動は維持

上記の措置の発令は、ロックダウン直前の措置で経済活動は維持するというぎりぎりのものです。4月の初めから5週間続いたプノンペン都の規制よりも緩くロックダウン直前というものです。これは、夜間外出禁止と酒類販売、店内販売の禁止で他の経済活動は維持するためのものですが、デルタ株の感染状況次第のところがあります。禁止期間の延長及び更なる規制強化も予想されます

タイ国境の人的交流を一時閉鎖、国境を接する8州の閉鎖(州間移動禁止)

タイのコロナ禍の蔓延もあってタイから帰国した出稼ぎ労働者は今年の上半期だけで14万人弱となっており、7月に入り帰国者の中から感染者の確認が急増し、さらに国境各州の医療逼迫への脅威を高めたデルタ株確認の増加もあってついに今晩から全てタイ国境検問所が一時的に閉鎖される。既にベトナムとの国境は閉鎖されており、当然ラオス国境も同様になると思います。また、タイ国境に接する8つの州が閉鎖されました(ほぼロックダウンです)。これらの州境は閉鎖されているとご理解ください。

タイとの国境’(ポイぺト)

8つの州は下記の通りです。

ココン、プルサット、バッタンバン、パイリン、バンテアイメアンチェイ、ウドンミアンチェイ、プレアビヒア、シェムリアップ。

上記の8州については州間移動の禁止、さらに州知事にレッド、オレンジ、イエローの色分け指定規制の権限が与えられています。これらの州では他州と比べ一段と強い規制下に入ります。

タイ国境(パイリン州プラム国境)

6月半ば以降、日本からの航空便は中止、船便のみ

またご存じの方も多いと思いますが、6月半ばから日本の郵便局はカンボジアへの航空便を扱っておりません。国際宅配便については定かでありませんが、同様の不便さが生じているものと思います。現時点で船便のみは可能ですが、この船便、月1回というものです。そのため郵便物の葉書、封書等も大幅な遅延が予想されます。

デルタ株、ワクチンを打っても安心できない

いずれにせよ、今度のインド変異デルタ型は脅威です。既にタイでは猛威を振るい連日、1万人を超える感染者を数え、政府もバンコク初め主要都市をロックダウンしています。また、既に在タイ日本人の死者6名を出しています。また、ベトナムも変異種デルタ型が拡がり、ハノイ、ダナン、ホーチミン市と、主要都市がロックダウン中です。両国とも未だ収束の目途が立ちません。カンボジアもまた、デルタ型の確認が相次ぎ、今日に至りました。

感染力が驚異のデルタ株(イメージ)

デルタ株については

ワクチン接種者でも感染があり得る、屋内ではすれ違うだけでも感染する空気感染(エアゾール感染)というニュースや保健省からの警告も流されています。マスクと社会的距離は必須です。くれぐれもご注意ください。

おすすめの記事