今朝、主要なカンボジア英字紙に記事掲載か、と探したが、未だカンボジア警察は日本人の詐欺組織の犯罪を国内メディアに公表していないようである。昨晩、日本国内の主要メディアはカンボジアにおける高額収入を謳(うた)う就職詐欺に応募した日本人12ががオンライン詐欺での強制労働から救出と一斉に取り上げている。
下の動画メディアにあるように、就職詐欺でカンボジアまで来て、その結果オンライン詐欺犯罪で日本の同胞の騙す労働に従事していた内容です。フィリピンの日本人によるオンライン詐欺や強盗事件の拠点がルフィー事件で摘発されるや、次はカンボジアへと拠点が移動したかのような事件がまた、起きた。既に昨年だけで犯罪に関わったと日本人が57人、カンボジアで強制送還の措置が取られている。初めはシハヌークビル、次にアンロンベンのタイ国境、次に首都プノンペンと続き、今回はスバイリエン州バベット市である。いずれも首都プノンペンを除いて、カジノ地区のある街である。
動画:TBSニュース 8月21日夜
カンボジアの日本人犯罪史の20年を見れば、当初は少女売春、次にタクシー強盗殺人、投資詐欺セミナー事件、麻薬運び屋、そしてここ2年オンライン詐欺犯罪である。日本人の被害額で言えば、10年歩前までは手を替え、品を変えた投資詐欺事件が多かった。その時の謳うのは「急速に発展するカンボジア」であったが、コロナ禍で打撃を受けた世界経済は、途上国へ皺寄せがくる。さらに中国の景気の落ち込みでカンボジアはその影響を大きく受けている。日本人の海外両行も落ち込んでいる。だから、海外で高収入なんて端から妖しい話である。ましてカンボジアは未だ登場国であくせくしている。救出という被害日本人の12人だが、現在プノンペンで警察の保護を受けている。
が、間違えてはいけないのは、被害日本人が詐欺犯罪に加担した加害者であることだ。カンボジア当局はこの12人を強制送還(強制追放)の措置を取り、当然帰国後に警察の事情聴取が待っている。
またこの事件、首謀者の片割れ見られる募集役の日本人をカンボジア警察は追っている。当然、カンボジア警察が追跡しているが、日本の警察はその募集役日本人の確保からさらにその上部組織に眼をつけているだろう。
なお、駐カンボジア日本大使館は、既にカンボジア渡航への際、特に簡単な作業で高額収入なんていう日本ですら怪しいのに、まして海外ではありえないというのが常識ですが、既に1年前にカンボジア渡航への安全情報<注意喚起>をだしてます。
この事件、カンボジアのメディアの取り上げ次第、続報します。23日現在、現地では日本人を詐欺サイトから救出というニュースは現地の主要英字紙で報じられていません。
掲載写真:TBSニュース、