カンボジア当局(国家警察)は8月15日(火)、オンライン詐欺に関与した疑いで日本人容疑者2人を日本に強制送還したと捜査関係者が明らかにした。
関係者によると、2人は日本から派遣された警察官に付き添われ、プノンペン国際空港から飛行機に搭乗したという。
*なお、日本の報道によれば、強制送還の2人は16日朝、逮捕されたと報じられている。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230816/k10014164131000.html
今回強制送還される容疑者らはタイ国境に近いカンボジア北西部で、情報提供者が当局に詐欺行為の疑いを伝えた後、5月に拘束された日本人7人のうちの2人である。
残りの5人は既に日本に帰国しており、日本の警察の取り調べを受けている。
関係者によると、カンボジア警察は男らが使用していたコンピューターと携帯電話も押収しているという。
この国外追放は、4月に行われた日本人オンライン詐欺容疑者19人の国外追放に続く摘発事件となっている。
14日(月)にカンボジア当局 日本人7人の詐欺容疑で逮捕を発表
カンボジア当局は月曜日、詐欺グループのメンバーとみられる日本人7人を逮捕したと発表した。
日本の警察は、容疑者らを日本に強制送還する手続きを進めている間、捜査員をカンボジアに派遣する予定だ。
カンボジア捜査関係者によると、7人はカンボジアのホテルを拠点として使用していた。30代から50代の男たちはパスポートを持っておらず、警察は彼らが詐欺行為を強要したさらに大きな組織の一員であると考えている。
5月頃、日本人男性がタイ国境近くのカンボジアのホテルからオンラインで詐欺を行っているとの情報がカンボジア当局に提供されたとのことである。
カンボジア当局の発表によって、国内メディアも自前の報道を16日から始める
8月15日の国家警察の発表によって16日になって、カンボジア国内メディアも自前の報道をしている。
昨日のカンボジア国家警察による「在カンボジア外国人向けのホットライン開設」の報道もこうした犯罪が依然としてカンボジア発で行われている現実、先にインドネシアからも同大使館から雇用詐欺で閉じ込められた同胞や臓器売買の救出要請を受け、多人数が救出されている状況を受け、日本大使館から外務省の広域安全情報として8月10日に「大使館 特殊詐欺事件に関する注意喚起(加害者にならないために)」が出されたのも、今回のカンボジア発の特殊詐欺事件摘発の公開に向けて時期を合わせた注意喚起であったのであろう。
掲載写真:強制送還の日本人2名を乗せた飛行機 プノンペン空港(Khmer Times)