モンドルキリの5人殺害と1人重傷事件の最新の報道では、警察は、容疑者の殺人者が被害者を金属棒の槍で突き刺したことを裁判所の調査が明らかにしたため、1人の犠牲者の頭への銃撃の最初の報告を却下したという。つまり銃器殺害は誤報であった。
州警察署長:LorSokha少佐容疑者はショットガンを使用して犠牲者を撃ったのではなく、長さ1メートルの鋭利な鋼棒の先の槍を使用して犠牲者のMoth Krakの頭を槍で突き刺したと述べた。他の犠牲者は、彼らが死ぬまで後ろからロッドとモーターポンプで殴打された。彼は凶悪犯罪の動機として<
魔術師家族(プノン族投球の伝統的な呪術者を恐れての殺害*魔女狩りー呪術について詳報はない>を再確認した」という。
*カンボジアの伝統的な呪術:村々では伝統的な呪術や医療がかなり広範におこなれている。医療の例ではよく見られる「気付け」に行われるコインのようなもので身体をひっかくというような跡が残るクメール人をよく見かける。可哀そうに子どもたちにも行われている。特に女性たちの多くは田舎の人ほどその効用を信じているが、科学的な根拠はない。さて奇怪に見える呪術であるが、「死産の子どもの焼却灰を飲む」というのは村々で行われている話などは聞いたことがある。また日本でも未だ残っている狐憑きを追い出すといった似たような呪術は今なお行われている。クメール伝統結婚式を取り仕切りアチャー(元僧侶)なども呪術師を兼ねている者が多い。
だが、噂や口述記録を見かける程度で学術的な調査が行われた記録はない。まして先住民族は伝統的な埋葬や儀式を行っているが、火葬をしない(土葬)、大太鼓を用いるなどは知られている程度で詳しくは解らない。墓地の家形や彼らの工芸品にはドンソン文化(紀元前~1-2世紀)や日本の弥生期に見られる文様が見られる。
今回のモンドリキリの5遺体事件は、先住民の間で色濃く残る伝統的な呪術観による事件であるようだが、学術的な民俗学調査が行われていないのだから、警察ですらその動機は「魔術師家族が呪っているから復讐した」という容疑者の供述報道だけである。残虐な殺人事件だが、容疑者たちは確信犯的な殺人であることだけは、あきらかである。
掲載画像:容疑者とじっきょ見聞する警察 画像:Khmer Times