<一路一帯の現実化> 中国支援の新国立競技場が完成、18日に開業式典

カンボジアの首都プノンペンに建設された、中国が資金提供した6万席のモロードックテコー国立競技場は、9月にカンボジアに引き渡されました。国は今、2023年に東南アジア競技大会を主催する準備ができています。

なぜに開業から5日遅れのKhmer Timesの報道

掲載写真は新国立競技場の開業を祝う式典でも写真であるが、政府広報を一手に引き受けているKhmer Timesは、なぜに先週土曜日の開業を5日遅れの報道となっったのか。不思議な事である。本来ならば、カンボジアと中国の鉄壁の友情の証として大大的に同紙の英語版サイトと当日か、遅くも翌日に諸外国にも通じるように宣伝するものだが、いったいどうしたものか。内々の開業でまだ正式でもないなら、派手に花火を打ち上げるほどのこともない。多くの諸外国のカンボジアウオッチャーもはて?と思案している事だろう。

「スタジアムは、二人の心をつなぐもう一つの架け橋として機能します」とカンボジア政府のチーフスポークスパーソン、ファイ・シファンは言いました。

新国立競技場はまさに中国支援とはいえ、カンボジアの念願の完成、また中国として各国で反発や計画がとん挫したりしている国策の一路一帯のまさに東南アジアに勢力を誇示する拠点としてカンボジアの中国の資金と技術で開業した新国立競技場はその現実化の姿である。それが5日遅れのカンボジア政府からのお墨付きのあるメディアが5日遅れの報道とは?本来ならば、そうした遅れに中国外務省報道官、お得意の「強烈な不満」を顔つきを示すようなことなのに。

「今年11月、カンボジア・チャイナ友好(8度目?)を開設するにあたり、サムデック・テコ・フン・セン首相は、カンボジア国民に利益をもたらした中国建設企業に感謝し、COVID-19ワクチンの供給について中国に謝意を述べている。また、12月15日の時点で、国の非常に高い予防接種率ーつまり人口の84.8パーセントが完全に予防接種ーを達成するのに役立っている中国との関係でできた新国立競技場である」とわざわざ触れるKhmer Timesの報道である。

ちなみに11月末にNHKが放映した11月21日夜放映のNHKスペシャル「広がる“中国化” 一帯一路の光と影でもこの国立競技場が中国の支援で建設されている場面が出てきており、11月―12月、カンボジアー中国友好橋、カンボジアー中国友好病院そして国立競技場と立て続けに中国の支援が実現化している。その番組のキーワードは「カンボジアの中国化」である。

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