麻薬密売犯、AK47で警察隊と銃撃戦
11月10日、カンダル州(プノンペン都を囲む州)で警察と銃撃戦を交わした後、麻薬密売の疑いのある男性が負傷した。
AK-47アサルトライフルで武装し、襲撃中に脚を撃たれた容疑者は、現在、カンダル州都タクマウのChey Chumneas病院で治療を受けている。
州警察署長のChhoeun Sochet氏は、11月12日、容疑者は厳格な警備の下にあると地元メディアに語っている。100人以上の警官が麻薬密売人(27歳・男性)の逮捕に動員されたという。銃撃戦の結果、確保後に入院中の同密売人には妻と2人の娘がおり、カンダール州のSa Ang地区Troeuy Sla自治区のThkol村の家にいた。ソシェト(Chhoeun Sochet)氏は11月10日午後2時頃に警察部隊を連れて同密売人の家に行ったが、11月11日早朝まで彼を拘留できなかった。同密売人は警察に向けて20発の銃弾を撃ち、警察官に殴打されるまで反撃した、という。
「警察は容疑者と銃火を交えぬよう努めたが、自衛のためにそうせざる得なかった」とソシェト(Chhoeun Sochet)氏は述べている
また同自治区の警察署長:PuyTryは、「容疑者は撃たれた後で警察はその男を逮捕することができた」とも述べており、「容疑者の母親は、ライフルを取り除いて警察に渡すことができるようになるまで、容疑者に乞うていた」と言う。
なお、州警察の報告によると、警察はAK-47ライフル、15発の弾丸、11発の弾丸ケーシング、および襲撃中の雑誌を含む証拠品を押収した。
カンボジアの強盗やひったくり犯で銃器を持った者も多い
ここ5年はプノンペン市内でも少なかくなったが、各主要道路で抜き打ち的に警察による銃器の取り締まりが行われていた。1900年代末ごろまで、バイクタクシーの7割が銃器を隠し持っていた、言われたものである。それは、夜8時以降の走行は危険でいつ銃器を持った強盗に襲われるかも知れないと自衛のために銃器を持っていた、という。
日本人も強盗、引ったくり犯に撃たたり、殺害されている
また、ここ5年内にプノンペンの人通りの多いナイト・マーケット付近で日本人女性が引ったくり遭い、とっさにバッグを抱えたところ犯人が銃で女性の腿を打ったという事件や深夜2時頃にトゥクトゥクに乗って帰宅しようとした日本人男性が自宅のあるサービスマンションの入り口で強盗に襲われ、銃で殺害されている。マンション入り口には、ガードマンもいたが為す術もなかった。
*掲載画像:麻薬密売犯から、逮捕後押収したAK47と残った銃弾 画像:Phnom Penh Postより