首相 シハヌークビル深海港プロジェクトは「債務の罠」にならない、と言明

カンボジア政府は23日、沿岸地域のシアヌークビルの深海港開発が中国への債務の罠であるとの批判に対してする根拠のないものと強く否定した。

この発言は、フンセン首相がプノンペンの南部にある日本が資金提供した2,000万ドルの下水処理施設の起工式で述べたものである。同発言は、「カンボジア政府がスリランカの資金繰りに苦しんでいる中国への事例(債務の罠)から中国から巨額の融資を受けている」という批判に応えて行われた。

昨年4月に発表された中国大使館の声明の中で、中国は常に融資の使い方に関するカンボジアの決定を尊重しており、いかなる形であれカンボジアに圧力をかけるために債務を利用したことはないと述べた。また経済省は、カンボジアの公的債務の状況は引き続き「持続可能」であり、債務危機の「低リスク」であると述べた。

が、中国から積極的な融資という債務を受けているのがカンボジアの現状で、アフリカ諸国やスリランカの例と共に隣国ラオスもラオス=中国高速鉄道も身の丈に合わぬ債務で「債務の罠」に陥ると批判出ている。そうした批判のカンボジアらしい敏感な反応をしたものと思われている。

2021年のすべての主要な債務指標はしきい値(限界値)を下回っており、その主要な債務指標であるGDPに対する公的および公的に保証された債務の現在価値は40%のしきい値と比較して25.1%であると、それでもGDPの1/4はかなりの高率である。昨年6月の時点で、政府の公的債務総額は912万ドルで全て公的対外債務である。

なおシアヌークビル自治港の開発に対する日本の支援は、1990年代から公共事業省を通じて行われてきた。2億ドルのシアヌークビル自治港ターミナルの建設は今年開始され、2025年初頭に完了する予定です。費用は日本からの融資による。Sun Chanthol公共事業相は、2月14日、フェーズIIとフェーズIIIのターミナル建設は日本の融資の下で建設されると述べている。

同報道によれば、中国じゃなくて日本の融資だから大丈夫なんどいう意味が合いが感じられる。

第1フェーズのプロジェクトが2025年までに完了すると、第2フェーズは着工します。深海港では、4,000隻以上のコンテナを積んだ船がドッキングできるようになります。シアヌークビル港は、アジアの船の約93%を収容することができ、現在よりも低い輸送コストを提供可能となる。

掲載写真:イメージ 画像:Khmer Timesより。

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