これは、今日の一押しニュースである。日常的で、かつ誰の生活にも関わるものだからです。
コロナ禍でもいいことがあった。停電が減った!
2000年代のカンボジア、首都プノンペンでも乾季の3-5月に停電が頻発した。季節風の向きが変わるこの時期、あたかも海なら凪で焦熱の季節(暑季)となる。昼は油照り、夜は蒸れるような暑さが続く。そんな耐え難い季節の無警告の停電が頻発した。電気が戻るや近所から子供たちの大きな歓声が上がる。それがカンボジアの暑季のプノンペン名物でもあった。
それに露骨だなーと思ったのは、無警告の停電で、それもより貧しい人々の地域が計画的な停電で起こる数が多い、逆にプノンペンのボンケンコン2区などはあまり停電しなかった。要は政府の大物や富裕層の多い地域である。それが2010年代に入ると停電が減って来た。それまで多くの家庭では石油ランプが必需品、やがて蓄電電灯に代わっても必需品であった。それが2015年くらいになると停電となるとスマホが活躍する。少なくはなってきたが、それでも停電が起きるのは電力インフラが経済成長に追いつかなかったからだ。
コロナ禍で善いこともあったといえば、停電がこの2年、劇的に減ったことだ。コロナ禍がなけりゃ、3月-5月の暑さの最中の耐え難い停電があったはずだ。それだけ、コロナ禍で工場が操業の停止に追い込まれていたからであろう。カンボジアは電力をベトナムから購入しているが、ベトナムの電力が逼迫するともろにカンボジアは影響をモロに受ける。もうすぐ終わる2021年は、停電はなくともコロナがあるという年であった。
ようやくプノンペン周辺の230kV高圧送電網の接続を達成した
このほどカンボジア電力公社 Electricite du Cambodge(EDC)は、プノンペン周辺の230kV高圧送電網の接続を達成した、と発表した。
2000-2010年、カンボジアの電力事情を示すものにカンボジア全世帯の15%しか電力が普及していなかった。今でも田舎に行けば電灯ひとつ、テレビ1台2時間程度のバッテリー充電交換というのがざらにある。プノンペンの街で見るマングローブ状態の電柱、広々した田舎の景観は電柱がないからだ。この電力公社の記事はまだまだ首都プノンペンに高圧電線が完備した、ということを言っているにすぎない。これが全国に完備するのはいつごろのことか、実に電力網の整備は国家の均等発展を左右する。
Electricite du Cambodge(EDC)代表兼長官:Keo Rattanak大臣は、12月23日の午後、EDCが別の新しい成果を追加したと地元のメディアに語った。同社は、LveaEm変電所からKhsachKandal変電所およびMukKampul変電所への230kV送電線を接続しました。これは、プノンペン周辺の230kV高圧送電網の最後の区域とのことです。
局長:Rattanak大臣は、送電線の接続には、全体のプロセスで6の困難があり、建設に3年を要し2021年に別の歴史的な成果であるという7つ変電所でライン全体は88.5キロメートルの長さで通じているという。
掲載写真:変電所 画像:Khmer Timesより。