ラオス保健省は、南部チャンパーサック州の2つの地区で54人の炭疽菌感染者が報告されたことを受け、東南アジア諸国の保健当局と地方当局に警戒するよう要請した。
カンボジアとタイとの国境に位置する同州の地方当局と保健当局は、感染源の追跡、重要な情報の収集、感染地域の隔離、感染した家畜の殺処分について住民に支援と協力を呼び掛けたと、ラオス国内ニュース・サイト:ラオ・パッタナ・ニュースが25日(月)に報じた。
炭疽菌の蔓延を防ぐために高リスク地域は既に区画され、一部の食肉処理場では牛や水牛の屠殺が禁止された。
保健省の感染症対策局は、家畜の飼い主に対し、炭疽の症状がないか注意深く観察するよう勧告している。
また人々は、ペットに病気の兆候がないか注意深く観察し、疑わしい症状があればすぐに村の獣医師に報告するよう求められている。
ラオス保健省は、被害を受けた上記の州のスクホンマ地区当局に対し、感染源となった地域での食肉処理と肉の消費を監視するよう要請した。地方当局はまた、感染者が発見されたすべての地域を消毒する任務を負っている。
感染拡大を防ぐため、地区農業局は住民や中小企業を含むすべての関連部門に対し、地区外で動物や動物製品を取引しないよう求める通知を出した。
なお、同記事は中国国営通信「新華社」で取り上げられ、Khmer Timesも同記事をそのまま転載報道をしている。
炭疽菌:炭疽菌は酸素と接触することによって芽胞を形成して、熱、乾燥、消毒薬などに対する強い抵抗性を獲得し、土壌中などで長期間生存し、動物に感染を繰り返す。 芽胞が生体内に侵入すると発芽し、栄養型として体内で急速に増殖して炭疽を発症する。 感染動物の血液、体液、死体などで汚染された土壌中の芽胞は再び感染源となる。炭疽菌の感染は致死率が非常に高いことで知られている。
*厚労省検疫所の下記にサイトを参照してください。
https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/name52.html