警官の出現と共に日常が戻ったーコロナ禍の終わりを象徴ー

内務省の再開と共に警察の交通違反取締も再開に

15日、フンセン首相は、国民に向けてTV放映で演説 で「11月28日市中感染事件」について、「事件は封じ込められてはいるが、完全に終わったと宣言するには時期尚早である」と発表した。が。その翌日の16日、「国家の中枢:内務省」は、漸く職場を再開ー内務省のほとんどの職員は、14日間の検疫を完了し、16日職場に復帰ーした。サー・ケン内務大臣の15日の通知によれば、同省の高官、公務員、国家警察、刑務所総局の職員が検疫期間を終えたと述べ、3回の検査でウイルスが陰性であることが示された、という。

マッサージ、クラブ等の夜の娯楽施設の再開、地場レストランは大音量

こうした政府機関の正常化に伴ってか、17日にマサージ店や地場レストランのスピカ―音量が大音量となって元に戻った。しかし15日のフンセン首相の「11月28日の市中感染はまだ終わっていない」という演説もあって人々は半信半疑か、少しづついつもの姿に戻りつつある。マスク姿は多いが、プノンペン市内中心部は、21日には交通量は同事件以前に戻っている。

地元メディアは、こうした人々の変化を「国家警察は、プノンペンとシェムリアップ州の人々に、1同11月28日事件後の15日間の活動休止の後、12月16日に交通法の執行が再開されたことを思い出させた」と報じた。その記事を裏付けるようにプノンペン中心部のボン・ケン・コン区や他では、警察官の車両・バイクの交通規則取り締まりが始まっている。

国家警察長官のヒム・ヤン副長官は22日、「プノンペン都やシェムリアップ州の交通法の停止が追って通知があるまで続くという噂」を否定し、「12月16日以降、国家警察長官:サヴォウン将軍はプノンペンとシェムリアップ州の警察に交通規制を再開するよう命じた」と述べた。

警官の出現と共に日常が戻った

カンボジアでは、警察官の立哨がなけば、車の運転手はシートベルトを着用しないことが多く、運転中やスピード違反中に電話で話すことが多い。一方、バイク運転手は、標識や信号を無視することが多く、ヘルメットを着用しないことが多い。プノンペンのボン・ケン・コン区の警察官の取り締まりを見るに特に車のシートベルト非着用、バイクのヘルメット無しが集中的に取り締まっているが、違法バイクが警官の停止を無視して振り切って逃げる姿も目立つ。

とまあれ、カンボジアの人々は警官の出現とともに日常性が戻って来たことを実感している。首相の発言と現実の乖離、カンボジア人は身を持って体感している

*掲載画像:プノンペンの取り締まり 画像:Khmer Timesより

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