
中国の習近平国家主席は17日朝、2日間の公式訪問のためカンボジアに到着し、中国の外交政策におけるカンボジアの重要な役割を強調し、カンボジアの戦略的自治と発展の追求を支援する決意を表明した。
今回の訪問は、中国と米国の経済戦争に備えた中国が、同じく高い関税を米国によって課せられた各国、とりわけベトナム、カンボジア、マレーシアに中国の影響力を維持したい中国の戦略的な外交の始まりの一歩と見られている。特に上記の3国への訪問は東南アジアでの中国外交の試金石となるものであるが、それぞれ国は、米国との取引でトランプ関税の引き下げ交渉に入るものと見られる戦略外交の取り組みもあり、かならずしも中国の思惑通りに行くかどかは未知数である。
米国としては、中国に高い関税を課し、その結果上記の3国の中国製品の迂回輸出を防ぐため、個別関税を採る可能性もある。その意味で、最も打撃を受ける3国の訪問を訪問を中国としては最優先したものである。
掲載写真:国営カンボジア通信