猟奇殺人か狂気か 夫が妻と子ども4人を殺害

5月24日になるが、プノンペン控訴裁判所は、家庭内紛争の末に妊娠中の妻とその4人の子供を殺害し、死体を焼却し、証拠を隠蔽しようとしたとして、昨年コンポンチュナン州裁判所から終身刑を言い渡された農民の訴訟を控訴審理した。 

被告:農民のノン・チャンサレス(34)は、2021年5月9日午後8時、コンポンチュナン州ボリボル地区コンロン自治区ドゥウム・クレイ村の犯行者の自宅で凶行に及んだ。

被告:チャンサレスは2017年から未亡人(39)と同居していた。彼女には前の夫との間に3人の息子がおり、夫妻には殺人当時3歳だったもう一人の男の子がいた。

控訴院のプロン・サムナン裁判長は、「複数の殺人があった当日、被告は当時酒に酔っており、自宅で妊娠中の妻と口論になっていた。」、

「弁論中、被告はハサミを持って妻を複数回刺し、重傷を負わせて殺害した。」と裁判で述べている。

殺人は被告が3歳の息子を殺害し、9歳の継息子の首を絞めるという形で続き、残った2人の息子は殺害を目撃した後恐怖のあまり逃走し、寝室に隠れたという。殺害後、被告はマットレスや衣類の山を作り、それに火をつけた。さらに被告は家を出る際、ドアに鍵をかけ、何事もなかったかのように装い、近所の人に助けを求めた。家は全焼し、寝室に隠れていた二人の少年の死体が焼却された。

この事件により、母親が抱いていた胎児を含む6人の命が奪われた。これが、事実ならおぞ気ふるう猟奇的な殺人か狂気の沙汰である。

チャンサレス容疑者は、内務省児童保護課の専門家らによる調査で被害者を殺害し、その後犯罪の証拠隠滅のために家を放火したことが判明した後、2021年5月12日に逮捕された。被告は計画的殺人と証拠隠滅の罪で起訴され、2022年1月1日にコンポンチュナン州裁判所により終身刑を言い渡されていた。

控訴審判決は5月31日に発表される。なお、カンボジアの最高刑は、終身刑である。

掲載写真:Khmer Times

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