
濃い黒煙を吐き出し、地元住民の生活を脅かしている靴工場に対し、汚染をやめなければ閉鎖するよう命令が出された。
5月21日、コンポンスプー州コンピセイ地区チンロック自治区トラク村にあるTONG KANG (CAMBODIA) CO., LTD.の靴組立工場が、煙と悪臭による大気汚染を引き起こし、工場付近に住む約40世帯の生活に影響を与えていることが、環境省の作業部会がコンポンスプー州環境局、産業・科学・技術・イノベーション局、コンピセイ郡行政、チンロックコミューン当局の代表者と協力して調査したところ判明した。環境省のフェイスブックページによると、調査チームは現場で、同社がゴムとコショウを混ぜた木材を燃やす炉を1つ所有しており、適切な煙除去システムがないことを発見した。
同社には、大気汚染物質を浄化するシステムがないままゴムをペレットに燃焼させる炉もある。さらに、同社は地元の工場からリサイクルのために回収したプラスチックやゴムの廃棄物を適切に管理していない。
検査中、チームは2つの異なる場所で大気汚染物質の検査を行い、空気中の物質が基準値を超えていることを発見した。
環境省は同社に対し、大気汚染および悪臭防止システムの導入と調整が完了するまで、また環境省による新たな決定が出るまでボイラーの稼働を一時停止すること、法律に基づいて暫定罰金を科すこと、実際の評価に基づいて環境および公衆衛生への影響に対する補償を提供すること、技術原則と適用法に従って原材料、灰廃棄物、およびあらゆる種類の固形廃棄物の保管に関する技術対策を調整すること、環境影響評価報告書を作成すること、および2016年6月20日付の契約で規定されている環境負担基金を支払うことなどの措置を課した。
掲載写真:環境省の提供