ロシアでは昨日の日本国内の報道で南部地域によって蝗(イナゴ)が大発生して広い区域で農産物が壊滅的な打撃を受けている。報道によれば2015年以来の蝗害でロシア政府が軍備に予算を振りわけ、農業インフラが後回しになんたことに因がある、と伝えている。
カンボジアでは、異常気象による水不足があり、今度は害虫の発生による農産物被害が4州に及んでいる。虫のことだから州外への害虫の被害は拡大されるおそれがあり、早急な対策が要請されている。
プレイベン州ペアムチョー地区副長ソン・ソクン氏は、コナジラミとヨトウムシという2種類の害虫によって3,594ヘクタールの農作物が破壊されたことを確認した。
同氏よれば、11日の時点で害虫被害は9,898ヘクタールの農地に影響を及ぼしていると述べた。
農林水産省:テム・ボラック次官は、「コナジラミやヨトウガが先月初めから問題になっており、農家が殺虫剤を散布しているにもかかわらず、あまり効果がない」と述べた。
同氏による、農場への影響の評価は稲穂が熟した段階で測定され、被害を受けた稲作の収穫量は40~50%減少すると推定されると付け加えた。
農業総局稲作部長:コン・ケア氏は、「稲が開花し、葉と茎が十分に成長している段階で、コナジラミに対して早めに殺虫剤を使用すれば、稲作を救うことができる」と農家に指示した。
が、今年は雨季の到来が遅れたため田植えの時期が大幅に遅れている。プレイベン州、スバイリエン州、タケオ州、トゥボンクムム州では、何ヘクタールもの農地がコナジラミの被害を受けているため、同氏は地元当局に対し、農民と協議して共同で農薬使用計画を立てるよう要請した。
今年は既に米作の不作が予測されており、弱り目に祟り目の米作である。コメの不足は、結果として食料品の値上がりとなり、都市住民も安閑としていられない。
掲載写真:農業省 Khmer Timesが転載