タイとカンボジアの国境沿いの警察と軍は、バンテアイメンチェイ県で4月21日に隣国タイへ不法に国境を越えようとした計39人の男女を逮捕した。
軍警察と協力して警察署長のポヴ・ラタナ大佐が率いる第6マライ警察は、39人を尋問のために署に連行したという。
尋問の後、当局は彼らをマライ地区警察検査官の専門部門に引き渡した。
正月明け、早々と違法越境者が検挙されたが、検挙された多くは違法越境で帰国した人々で、この種の越境者はタイ、カンボジア両国の密出入国手配師(ブローカー)に頼っている。また、そのほうが正規の手続きで国境を越えるより手間・暇や費用で楽であるからに過ぎない。識字能力がない、またはそれに近い人々は手続きなんて困難なのである。この密出入国問題は、実はカンボジアの教育・社会政策の貧困から来ている。
カンボジアに於ける識字率調査は自己申告のようなもので、自分の名前が書ける程度でも識字率にカウントされている。識字率比較といった統計も、識字条件が違うのであるからフェイクに近い。特に途上国の場合、多くの統計は水増し統計数値である。中進国の中国やロシアですら、国家統計数値は当てにならないというより政権に都合が悪い数値は隠蔽するか、書き換えるからである。
掲載写真:Khmer Times