業を煮やした中国大使館 中国人にオンライン詐欺仕事の危険を警告

カンボジアの中国大使館は、犯罪集団(中国マフィア)が観光都市シアヌークビルで中国人から繰り返し犠牲者を出した後、オンラインギャンブル会社からの高額の求人の罠に落ちることに対して中国人に警告を発した。

続発する中国人犯罪に大使館も業を煮やした結果であろう。習近平主席の海外での「敬愛される中国人」像とは正反対の行状に危機感を募らせている。

大使館の声明の2月12日によると、プノンペンのベスーンカンボジアチャイナファースト病院は、大量の採血が行われたため、李と名付けられた中国人男性が危険な状態で入院したと大使館に報告した。

大使館によると、この男性は「偽の求人広告にだまされ」、犯罪者に強要されてカンボジアに密輸されたという。声明によると、彼は後にシアヌークビルのチャイナタウン地域でオンラインギャンブルや電気通信詐欺に関与したギャングに不法に拘束され、深刻な状態になるまで大量の血液を繰り返し採取した。大使館は捜査を行っている警察に連絡した言う。

大使館は、「カンボジアで働くことを計画している中国国民に、評判の良い就職活動プラットフォームを使用し、高給の申し出で偽の求人広告に誘惑されるという罠を回避するよう」促した。

「人々が詐欺、誘拐、またはその他の形態の個人の自由に対する制限の犠牲になった場合、大使館は、犯罪をできるだけ早くカンボジアの警察と大使館に報告するように努めるべきである」と助言した。それによって調査を進めることができると述べている。

また昨年4月、カンボジアの中国大使館は、オンラインギャンブルに関連する人身売買について懸念を表明し、カンボジアの首都プノンペンでオンラインギャンブルのギャングに不法に拘束された後、2人の中国人市民が地元の警察に救出されたと述べた。大使館は、疑わしい申し出に関連して「高給の罠」に陥らないように中国市民に警告し、犯罪組織に向けて「瀬戸際から立ち退く」か、法の下で罰に直面することになると警告した。

詐欺への加担、被害者は中国人、タイ人そして日本人へ

中国大使館の危機感がよく解る警告だが、次にはタイ人・中国人組織による罠にはまったタイ人の通じてのオンライン電話詐欺の捜査、日本人詐欺師の逮捕・脱走・再逮捕、そして日本人グループのオンライン詐欺、両替、マネーローダリングの暗躍、いつの日か在カンボジア日本大使館が中国同様の警告を出す羽目にならぬことを願うのみである。

掲載写真:多くの監禁・暴行の被害者を出した、

昨年9月に摘発された悪名高いチャイナ・プロジェクトのビル 画像:Khmer Times

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