国家麻薬対策局(NACD)は4月30日、2月20日から4月30日までに、省庁、国家機関、準行政機関に勤務する軍関係者と公務員計5万6445人が薬物使用の尿検査を受けたことを明らかにした。声明では、このうち76人が薬物使用の検査で陽性反応が出たと発表した。
検査で陽性反応が出た者は追放され、政府公務員や軍人の名簿から名前が削除されたという。
「国家麻薬対策当局は、76人の公務員と軍人を追放した関連省庁、国家機関、準行政機関に対し、治療のためリハビリテーションセンターに送るよう勧告したい」と声明は述べている。
NACD事務次長であり報道官でもあるネアク・ユテア氏は30日、「カンボジアで薬物悲劇が存在する限り、軍人や公務員に対する薬物検査は継続する」と述べた。
「薬物使用の検査で陽性反応が出た者は、解雇されるまでに犯罪を犯していなければ、法的問題に直面することはない。しかし、彼らを励まし、サポートし、リハビリセンターで治療を受けるよう促す必要がある」と同報道官は語っっている。
なお、公務員の薬物検査は何かと噂の多かった公務員の基本的な在り方の基本を問う、こうした検査はフンマネ首相の厳しい姿勢によって、初めて加えられた公務員の粛正措置であり、功績とういうべきものであろう。
掲載写真:国家麻薬対策局(NACD)の提供