政府、プノンペン都 急きょ高校やイベントホールを検疫隔離施設や病院に転用

カンボジア政府やプノンペン都は新型コロナウイルスの新規感染者の確認の急増に伴って、休校中の学校施設やピッチ島のイベントホールやその他の施設を病院や検疫隔離施設への転用を進めている。

9日(金曜日)に631人、10日(土曜日)に477人の新規感染者のほとんどがプノンペン都に集中し、10日午前0時よりプノンペン都の約1/3の地域にあたる南西部を封鎖地域に指定にしてする共に11日には都内の飲食店をデリバリーのみに限定し、併せて酒類の販売禁止を2週間期限として命じた。封鎖地域以外と都内各所に感染地の封鎖も点在しているが、封鎖地域内のみやそれ以外の場所での人々の移動は自由でスーパーマーケットやコンビニは開いており、日用品や食品の購入は問題ない。だが、事実上半ロックダウン状態で、もはや最低2週間は普段のプノンペン都ではない。

学校を検疫隔離施設への転用

プノンペンのクン・スレン知事 チアシムサマキー高校の転用準備を視察

既に9日、プノンペン都では、プノンペン市は、首都が絶えず増加している症例に対処しているため、プノンペンの高校を別の新型コロナウイルス治療施設に変えており、プノンペンのクン・スレン知事は今朝、ストリート271にあるチアシムサマキー高校を訪れ、COVID-19患者が治療を受ける場所になる準備をした。グレートデュークホスピタルホテル、クメールフレンドシップホスピタル、クイーンマザーホスピタルや公立学校は検疫センターとしても使用されるという。プノンペン都の544人が8日に新型コロナウイルス検査で感染が確認されたが、9日朝の時点では、そのうちの497人はまだ治療施設に送られていなかった。他の公立高校も同様に転用されるという。

ピッチ島のイベント施設をコロナ患者用病院に転用

ピッチ島のイベント施設。

フンセン首相は今朝、ピッチ島の結婚式場が軽度の症状を持つCOVID-19患者の治療施設になると発表しました。

10日朝のフンセン首相はライブスピーチで「プノンペン都の指定された3つの病院がCOVID-19患者を収容する能力を超えた。昨日、政府は2つの高校を治療施設に変えることを決定した」と述べた。

同首相はまた、「政府がプノンペンのPung Khieu Seが経営するピッチ島の結婚式場を軽度の症状のCOVID-19患者用の治療施設として使用する」とも述べた。このピッチ島の治療施設は少なくとも5,000床のスペースを提供できるという。

イベント会場を新型コロナ患者の病院となる。

感染者急増で小学校に工場労働者用の検疫施設を設ける

一方11日、プノンペン都ポーセンチェイ地区カントゥーク区ノースカントゥーク村にあるAM2工場で少なくとも27人の労働者がCOVID-19の感染者と確認されたという。カンボル地区長:キム・サンソーダ氏によれば、AM2工場には合計475人の労働者がいるという。感染していない労働者についてはカンポールのサンカット・ボウントムにあるトロロム・チュルン小学校の検疫所に移送された。すべての労働者が工場を離れることを防ぐために即座に行動したという。

工場労働者用の検疫隔離所

*掲載写真;軍警察が警備するチアシム高校 画像:Khmer Times より

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