クラチエの医学部卒業生のために仕事を確保すると称して、2 人の保健局高官が最近資格を取得した医学生 129 人から料金として現金を徴収した後、昨年、汚職防止ユニット (ACU) によって逮捕された。この高官 2 人は元州保健官で、854,000 ドル以上の驚愕の賄賂を強制し、受けっとったという。まさに全ての役人の地位は利権の大小を表すカンボジアの特徴的な姿である。
ACU の Om Yentieng 代表は、この 2 人を、Kratie 州保健局の管理事務所の元チーフである Ty Bunleng と、管理事務所の副チーフである Cheang Sok-eng として特定、発表した。2人は保健局のNo.1 ,No.2である。
ACUのイエンティエン氏は、容疑者は刑法に基づく「公的資金の不正流用」と、反マネーロンダリングおよび資金調達に関する法律に基づく「マネーロンダリング」で起訴されたと述べた。
被告たちは 2021 年 8 月 16 日に ACU によって逮捕され、現在はクラチエ州で事前拘留されている。イエンティエン氏によると、被告人が昨年逮捕されて以来、ACU は数回にわたってさまざまな額のだまし取られたお金を回収し、被害者に現金を返却中という。
ACU が腐敗した政府高官と戦うために設立されて以来、腐敗が進行中の問題である。
市民社会団体は、ハイテクを使用して腐敗がどのように進化し、検出がより困難になっているかを見ていると述べ、「ご存知のように、カンボジアは現在、EU のマネーロンダリング詐欺のグレーリストに載っています。したがって、この種の汚職には、真剣に取り組まなければならない活動であるマネーロンダリングが含まれます」と説明している。「過去にACUの行動に関していくつかの疑問があった」と述べている。
実はこの汚職防止ユニット組織自体が腐敗しているという事件が最近報道された。調べる人間が調べられるべき後ろめたいことがある。日本でも話題になんている「統一教会と政治家の関り」、ある政党ではそのまままそっくりの構図が話題となった。
*下の記事を参照ください。
また、上記の事件で明らかなように医学生129人もの多数が賄賂を出したということ自体が、この問題が日常的、構造的であることを示している。毎年の如く、試験に合格できなかった医学生の抗議が起こり、さらにはこうした就職汚職、賄賂が構造的であり、それを医学生自身が当然の如く受け取り(大学での試験ですら)、さらには適不適に関わらず医者になるシステム、これがカンボジアの医療水準の低さの根本的な原因である。
掲載写真:逮捕されたクラチェ Kratie 州保健局の管理事務所の元チーフである Ty Bunleng
画像:Khmer Timesより