19日、プノンペンの毛沢東通りにある中国大使館の門の外に約70人の中国人が集まり、大使館の帰国支援を求めた。中国国民は、中国行きのフライトが絶えずキャンセルされているため、カンボジアで立ち往生していると主張している。大使館の門外にいる中国人男性は、中国への帰りのチケットが4回キャンセルされており、代わりのチケットを買う余裕がないと主張していた。
カンボジアの中国大使館の領事館長は、群衆の2人の代表者と会いました。しかし、群衆の代表は、カンボジアの中国大使館がすべての人のためのチャーター便を手配することができず、中国市民のための航空券を購入することもできないと言われたという。領事館長は、カンボジアの中国国民に対し、フライトのキャンセルによる不必要な損失を避けるために、旅程を「合理的に」調整し、「緊急ではなく、必須ではなく、旅行ではない」という原則を遵守するよう求めましたという。
8月19日午前9時30分に開かれた会議の後、大使館職員からの返答に不満を持った群衆は、大使館の門で警備員と衝突したようである。
記事での帰国支援を求めた中国人に対し「計画が杜撰で勝手に来たのだから助けられない。」という中国大使館の答えになる。
日本人ではよほどのことがない限り、起こらない事件である。なぜなら、カンボジアへの渡航自粛勧告が出ているのだから、カンボジア渡航後の日本人は原則自己責任、また責任を追及するならキャンセルで料金が戻ってこない、そうした契約を承知でサインしてしまった旅客なら、例え契約を装っても問題のある契約で大使館は航空会社に問題提起はできる。そうした措置をとったら、外国で大使館警備員と衝突するなんていう醜態は起こりえない。
領事館というのはどこの国でも自国民の権利を守るのが仕事、人道支援も仕事である。これでは門前払いの措置で、門前払いに疑義がでるような回答である。説明責任ができていない。説明責任が果たせれば、悪徳航空会社に承知で予約した者が問題であり、大使館の仕事はそうした悪徳航空会社の被害者を出さない是正すべきこと。日本の報道なら、外国での日本人、日本大使館の「恥晒し」の事件として報道されるだろう。面子の国の嫌うところなのだが…。
ことの真相が今一解らない報道である。
*掲載写真:19日の中国大使館前での警備・警察官との衝突。 画像:Khmer Timesより