外務省、国境緊張について外交官に説明、タイ軍銃撃事件の調査を要請

カンボジア外務国際協力省のイート・ソピア事務次官は水曜日の午後、外交団や国際機関のメンバーに対し、カンボジア・タイ国境沿いの最新状況について報告し、11月10日の地雷事件2日後のカンボジア民間人銃撃事件の両方について言及した。

カンボジア外務省のプレスリリースによると、ソピア外相は外交官に対し、11月12日夜遅くにバンテアイ・ミエンチェイ州オベイ・チョーン・コミューンのプレイ・チャン村でタイ軍が「一方的な発砲」を行ったことに対し、カンボジアがタイに正式に抗議したと伝えた。

この事件でカンボジア民間人1人が死亡、3人が負傷したことに触れた

同氏によると、タイ軍による致死的な武力の行使は、カンボジアの主権、国際人道法、そして国連憲章とASEAN憲章の中核原則に違反するものであると強調した。

また、この事件は、人命の損失に加え、2025年10月21日から22日にかけて開催されたカンボジア・タイ合同国境委員会特別会合で合意された国境画定作業の継続を阻害したと述べた。

また同氏は、ASEAN監視団(AOT)の参加を得て、銃撃事件の徹底的な調査を行うよう求め、信頼と安定を維持するためには透明性が不可欠であると強調した。また、事態の平和的解決に向けたカンボジアの国際的パートナーによる支援と関与を歓迎した。

11月10日に発生した地雷爆発でタイ兵数名が負傷したことについて、国務次官は、この事件が進行中の和平努力に影を落とすべきではないというカンボジアの立場を改めて表明した。負傷したタイ兵への哀悼の意を表す一方で、爆発がプレアヴィヒア寺院付近で発生したことを指摘した。

この場所は、1980年代のカンボジア内戦で残された地雷で汚染されていることが長年知られている。

掲載写真:カンボジア外務省
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