9月20日のカンボジア国会の上院は、地域包括的経済連携(RCEP)協定と二国間カンボジア-中国自由貿易協定(CCFTA)の批准を承認する2つの法案を満場一致で可決した。
地域包括的経済連携(RCEP)協定
世界最大の多国間貿易協定と見なされているRCEPは、11月15日にASEAN加盟10か国と中国、日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドを含む15か国間で実質的に署名された。インドは協定から撤退している。この協定によって参加国の防疫上の利益は貿易関税の損失は上回るだろうと予想されている。
ジャカルタに本拠を置くASEANおよび東アジア経済研究所によるRCEPに関するレポートによれば、アジア(参加国地域)は、この取引により、王国の国内総生産(GDP)がさらに2%増加し、輸出がさらに7.3%増加し、投資がさらに23.4%増加するだろうと述べている。
「RCEPは、地域の貿易と投資の拡大を促進し、世界の経済成長と発展に貢献するオープンな環境を促進することを目的としており、この協定は、地域の国々に機会を提供し、貿易自由化の利点を保護し、経済協力とCovid-19危機からの回復を促進するために不可欠です」と付け加えている。
二国間カンボジア-中国自由貿易協定(CCFTA)
商務大臣パンソラサックは上院における説明で、CCFTAは、果物、野菜、加工食品などのカンボジアの農産物の市場を拡大すると述べ、王国が認められた衛生規則と基準に準拠して完全に生産できることを強調した。
この2国間協定によって取引は増大し、カンボジア人に新しい雇用を創出し、中国市場に商品やサービスを提供しようとしているカンボジアのビジネスマンに投資機会を提供し、外国直接投資から技術と知識の移転、新しい概念とスキルの習得、およびその他の形態の知識の波及を加速する、と同大臣は説明し、またCCFTAによって果物、野菜、加工食品などのカンボジアの農産物の市場を拡大すると述べ、カンボジアが認められた衛生規則と基準に準拠して完全に生産できることを強調した。
上院による2つの協定の批准・承認は、RCEPのGDPの合計が26.2兆ドル、つまり世界のGDPの30%であり、22億人が従事し、世界貿易の約28%を占めることになるという。
掲載写真:Phnom Penh Post より。