内務省刑務所総局(GDP)は全国的な薬物検査の実施を開始した。これらの措置は、薬物使用の疑いのある職員と受刑者の両方を対象とし、刑務所内の法執行を強化し、薬物のない環境を維持することを目的としている。
これは、8月に発生したシェムリアップでの「麻薬王の中国人囚人脱走事件」の発生で、刑務所での薬物汚染が明らかになったことによるものと思われる。
*下の記事をご参照ください。
9月4日のサー・ソカ内務大臣から全部門に対し麻薬取締対策を強化するよう呼びかけられたことを受け、GDPのチョルン・サナート事務局長は検査政策の実施に関する指示を出した。
「GDPは、首都と地方の刑務所職員の効率的なパフォーマンスを保証し、一般大衆に信頼を植え付けるためにこの措置を講じた。この指令の結果、薬物使用の疑いのあるすべての職員および受刑者に対して薬物検査措置が実施されることになる」と指令には述べられている。
GDPは「医療関係者や各刑務所施設と連携して抜き打ち薬物検査を実施する。当局者が検査を回避しようとしたり、違法薬物を所持していることが判明した場合、GDPは同省に対し行政的・法的措置を適用するよう要請する」とも述べている。
昨年12月にカンダル州で行われたイベントで講演したサー・ケン元内務大臣は、当時全国で3万7000人の受刑者が収監されており、そのうちの50%以上が麻薬関連犯罪との関連があると指摘した。
さほどに刑務所囚人に麻薬関連者が多くを占め、さらには刑務所職員と受刑者の汚職による癒着が蔓延していることをこの調査の実施は物語っている。。
掲載写真:内務省の提供