公共事業運輸省 鉄道開発戦略を起草ー画餅にならないかー

公共事業運輸省は、鉄道輸送を経済的に刷新し、より効率的にするための鉄道開発戦略を立案していると発表した。そこでは「近年、鉄道貨物の量が大幅に増加しており、カンボジアの鉄道貨物が拡大し、道路被害の軽減に貢献することを期待しています」と述べている。

鉄道開発戦略の完了後、省は近い将来承認される前に最終チェックのために草案を政府に提出する予定とのことです。バヴェット市は、ベトナムのタイニン省との国境に位置している。

カンボジアには2つの鉄道路線があります。1つはプノンペンからバンテアイメアンチェイまで、もう1つはプノンペンから国の深海港であるシアヌークビル、それとプノンペン空港線である。

鉄道運営を外資系民間企業に委託 運営とサービスは根本的な見直しが急務

政府は、オーストラリア系企業のRoyalGroupの子会社であるRoyalRailwaysに鉄道開発投資スキームに基づく管理を与えているが、ほぼ丸投げ状態で鉄道はあっても旅客はコロナ禍で停止中、さらに2019年4月にタイ国境を越えて鉄路が連結し、当時は大々的に喧伝されたが全く開通する見込みのないまま、コロナ禍に入ってしまった。国内の鉄道貨物運行は行われているようだが、空港線もたった1両編成でも、コロカ禍以前から空港到着の外国人客から相手にされていないまま停止されている。

さて同省はまた、中国鉄道国際グループがプノンペンとスバイリエン州のバヴェット市の間の鉄道路線の実現可能性調査を実施することを許可したという。が、先ずコロナ禍後にまっとうな運営とサービスから見直さなければ、貨物運行以外に利用法があるのか、という基本的な課題が残っているのが実態である。客が少なく赤字を垂れ流している公共バス運行の民間会社への丸投げ運行、渋滞緩和の特効薬か、と現地日本語メディアも喧伝したが、すぐに反って渋滞を増加させ赤地の垂れ流しとなった例もある。鉄道と道路のインフラと効率的な運営は国造りの柱である。

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