今年最初の5か月間で、200万人を超える外国人旅行者がカンボジアに入国した。
入国管理当局者によれば、これは昨年の同時期と比べて約40%の増加に相当するという。
内務省移民総局(GDI)のソク・ヴェアスナ局長は、「今年最初の5か月間にカンボジアに入国した国際旅行者の数は200万人を超えた。そのうち170万人は観光客とみなされている」と述べた。「これはほぼ前年の同時期比40パーセントの増加に相当する」と述べている。
6月26日に放送された同省でのテレビ局のインタビューで、同省大臣は、この期間中にタイ人とベトナム人観光客が大幅に増加したことを指摘したが、タイ人観光客のほとんどは国境近くの観光地しか訪れていないと説明した。
「タイ国民は滞在期間に関係なくカンボジアに来たので、我々は依然として観光客として数えている。ほとんどのタイ人が国境近くの町やその他の観光地を訪れていることは分かっている」と同大臣は語った。
これは、隣国(タイ、ベトナム)からの入国者のほとんどが陸路からの入国で、その多くはそれぞれの国の旅行社が企画する格安バスツアーであることを物語っている。
コロナ以前の観光産業収益には、未だ戻っていない
また、カンボジア王立アカデミーのヤン・ペウ事務局長は、増加した数字を賛意を表したが、新型コロナウイルス感染拡大直後の時期と比較すると大幅な増加を示しているものの、パンデミック前の数字をはるかに下回っていると指摘した。
つまりはカンボジアの観光産業を大きく潤すものは未だ、という感があるようだ。
事務局長は、政府が、特に観光省やその他の関連機関を通じて、王国の観光部門の回復を支援するために一層努力することを期待している。
「昨年と到着者数を比較すると増加していることがわかるが、パンデミック前の数字と比べると観光客数は依然として低い」と彼は6月27日にPhom Penh Postに語ったという。
「シェムリアップ、シアヌークビル、その他の主要観光地は新型コロナウイルスの影響を深刻に受けた。最も大きな被害を受けたのはシェムリアップで、州内のホテルやゲストハウスなど多くの事業所は閉鎖されたままだ」と未だ観光産業がコロナ以前に戻っていないことを示唆した。
掲載写真:イメージ シェムリアップ Phnom Penh Post