交通事故を起こした中国人女の暴行事件である。
金曜日の夜、交通事故でバイク男性を負傷させただけでなく、この中国人女は事故を撮影しようとしたジャーナリストの携帯電話を奪って壊した、という。まさに外国での傍若無人な振る舞いで厳罰に処されるだろうと思ったが、お咎めなしでお金で済ませたという。
この事故は7月28日午後9時30分、プノンペン都ミエンチェイ地区ストゥン・ミエンチェイ3区のパラモン・コンドミニアムの入り口前の371番通り(サラ)沿いで発生した。
夫と子供たちを乗せ高級ジープ車を運転していた中国人女が、パラモンのコンドミニアムに誤って突っ込み、バイクと衝突し、男性に負傷させた。
通報を受けたジャーナリストが現場に到着し、事故の記録を開始したが、突然中国人女がジャーナリストの携帯電話を奪い、損害を与えた(おそらく強奪後、投げ捨てたのだろう)。
事件後、地元当局が到着し、中国人の代表が被害者と3時間近く交渉し、最終的に、バイク運転手に800ドル、ジャーナリストには300ドルの補償金が支払われた。これまた示談での解決である。
中国人女の傍若無人な暴行を見ていた夫や子どもたちの眼にはどう映ったのか。カンボジア人は「中国人はすぐにお金で解決したがる」と一般的に言われているが、3時間も交渉に時間がかかったのは、金額の根切り及び値上げの交渉だったのであろう。カンボジア人もことお金のことになると「相手をみて吹っ掛ける」ことが多いのも事実である。
掲載写真:Khmer Tiimes