上院議長は国境開放をタイに求めていない。国内生産を高める機会となる

カンボジア上院議長:フン・セン氏は、タイに対し国境の再開を求めたことは一度もないと改めて明言し、むしろ国境封鎖を国内生産を強化する機会とみている。

フン・セン首相は5日のソーシャルメディア投稿で、ASEAN議長国マレーシア首相と和平特使ドナルド・トランプ米国大統領の尽力により、カンボジアとタイの首相による共同声明への署名が行われたことに続く最近の前向きな進展を歓迎した。

これには、ASEAN監視団(AOT)の監視と検証の下、紛争地域から重火器が最初に撤退したことに加え、JBC(共同行動計画)とRBC(地域行動計画)の会合開催も含まれる。「これは両国間の緊張の終結、あるいは緩和に向けた一歩であり、我々皆が祝福すべき進展です」とフン・セン首相は強調した。

「しかしながら、感謝の意を表すると同時に、カンボジア国民の皆様には、カンボジア・タイ国境検問所の再開について誤解しないようお伝えする必要があると考えています。最近、タイの一部指導者が国境再開の問題を繰り返し提起しており、タイの次期選挙の争点となる可能性もある」とも述べいる。

既に8月からタイとの陸路を通じた貿易は途絶しており、スーパー等の品揃えに変化が生まれ、貿易のサプライズチェーンが混乱していることが窺え、一般に日用食料品を含め高騰中である。また、国境閉鎖にによる影響はタイ+1という工業投資にも影響を及ぼしている。

タイの強硬姿勢にフンセン議長が強気の姿勢で応え形だが、貿易や投資環境に影響が出てくることが、懸念されている。

掲載写真:カンボジア上院

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