ユネスコ ジャーナリストに対する犯罪の調査を各国に要請

ユネスコは、ジャーナリストに対して犯された犯罪が適切に調査され、加害者が特定され、有罪判決を受けることを確実にするために必要なすべての措置を求める新たな呼びかけを各国に向け要請した。

ユネスコの新しいデータによると、ジャーナリストの殺害に対する不処罰の割合は、86% と驚くほど高く状況は深刻であり、権威主義国家(独裁国家)こそジャーナリストへの迫害、犯罪が酷いことを物語っている。

ユネスコ事務局長のオードリー・アズレーは11月1日、ジャーナリストに対する犯罪の不処罰を終わらせる国際デーで呼びかけた。

「ジャーナリストの安全に関する国連行動計画の 10 周年にあたり、私は政府とすべての利害関係者に対し、ジャーナリストに対する犯罪の不処罰を終わらせるための努力を倍加するよう呼びかけます。未解決事件がこれほど多いと、表現の自由を守れません。それは、あらゆる民主主義の健全性にとって不可欠なジャーナリズムの分野である調査報道に、身も凍るような影響を及ぼします」と述べている。

国連行動計画の10周年を記念して、オーストリアの欧州国際問題省が首都ウイーンでユネスコおよび国連人権高等弁務官事務所と協力して招集した会議が11月3日、4日木曜日に開催される予定です。

11月1日発表されたレポートによれば、 2020 年から 2021 年の期間のジャーナリストの安全と不処罰の危険性に関するユネスコ報告書は、不処罰率が過去 10 年間で 9% しか低下していないことを示している。

またユネスコの報告書は、ジャーナリストにとって安全な場所がないことを示し、2020 年から 2021 年にかけて、ジャーナリストであることを理由に殺害された 117 人のジャーナリストのうち、91 人 (78%) が勤務時間外、たとえば自宅、車内、または路上で殺害されましたが、ジャーナリストの任務ではなかったという。

子供を含む家族の目の前で何人かが殺されました。2006 年から 2020 年の間に、世界中で 1,200 人を超えるジャーナリストが殺害され、9割近くがこれらの殺害事件で司法的に未解決のままであると、報告されている。

カンボジア最大のジャーナリスト協会の 1 つ、クラブ オブ カンボジア ジャーナリスト会長:ペン ボナ氏は1日、これまでのところカンボジアのジャーナリストは職業を理由に攻撃されたり殺害されたりしていないと述べた。しかし、ジャーナリストと個人との間で、名誉に影響を与えるニュース報道に不満を持った人たちの間で、いくつかの訴訟が起きている.これらの事件のほとんどは、記者と地方当局との間での議論を含んでいたと述べた。

今は殺害事件が起きてはいないが、ジャーナリストを名乗る詐欺事件や記事自体が政権や地方当局への忖度記事は後を絶たない。

18世紀、「君の意見には反対だが、君がそれを公表することは支持する」(モンテスキュー)の言葉があるが、200年以上経った21世紀になっても世界は権威主義国家が幅をきかせている。人間の進歩は遅々としている。それは権力が利権と化す国ほど、まっとうなジャーナリストが圧殺されているからである。

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