ミャンマー軍事政権 ASEAN会議に「非政治的代表者」派遣を再び拒絶

融和姿勢でも袖にされたカンボジア

ミャンマーの軍事政権は、カンボジアで開催されるASEAN外相会議(AMM)および関連会議に出席するための「非政治代表」の派遣を再び拒否した。まさにカンボジア外交は袖にされた感がある。

ミャンマー軍部からすれば、民主派を殲滅するという宣言に嘘はないという姿勢を国際社会に改めて示したということである。

まさにこの宣言は、2月の「ロシアのウクライナ侵攻」が内外から孤立する軍事政権にとっては千載一遇のチャンスで、そのため国内支配もままならぬ軍事政権は3月の国軍記念日(国軍創始者のアウンサン将軍の娘を幽囚するための建物を刑務所内に設置する)に、民主派を殲滅すると宣言し、各地で残忍な焼き討ちや虐殺を続けている。カンボジア政府のミャンマー軍事政権への親和性や融和姿勢なんぞには構っていられない、ということである。今、そんなミャンマー軍部に接近するのは中国であるが、以前から中国への警戒感があるミャンマーはこれまた世界化から孤立し始めてロシアに接近している。それほどにミャンマー軍事政権は余裕がないのである。ロシアの侵攻がとん挫しないように最も願っているのが、ミャンマーであり、次に中国であることは今や、世界の常識である。

ASEAN議長国・特使としてプラック・ソコン外務大臣は、「「建設的な対話」を促進し、信頼と信頼を促進するために可能な限りのことを行っている」と述べたが、ミャンマー危機を解決すべき「魔法の杖や特別な秘薬」はないと述べたという。

21日発表のAgence Kampuchea Press(AKP)とのインタビューの中で、外務大臣ソコン Sokhonnは、「ミャンマーは(今後の会議で)出席することを拒否しているので、すべてのASEAN加盟国は、ミャンマーが会議に参加する権利を放棄したと考えている」、「ミャンマーの危機を終わらせるために5PCに到達するための私たちの努力には進歩と後退がありましたが、カンボジアは依然として楽観的です」「少なくとも、カンボジアはASEANの次の議長が5PCを達成するための道を開くことができます。」ソコン氏は述べている。

また、Khmer Timesの報道では、初めにASEAN議長国の立場としての外相の言葉を引用しながら、「カンボジアがミャンマーをあきらめず、国を地域社会に戻す道を開こうとしている」と、あたかもカンボジアの立場に変わったかのように外相の言葉を引用する。これは、外相の意図かどうかは定かでない。読者には、まるで悪女の深情けの感がある。

掲載写真:2022年3月27日、ミャンマー国軍記念日のミン・アウ・イン将軍 画像:Khmer Timesのより

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