ミャンマーのカンボジア大使館の近くで2回の爆発が起こる

カンボジアの外務省の報道官は1日、ミャンマーのカンボジア大使館の近くで2回の爆弾が報告されたと地元メディアに語った。怪我や損傷についての報告はありません。

ミャンマー当局は現在、爆弾を即席爆発装置(IED)として特定し、調査しています。またミャンマー当局は、ミャンマーのカンボジア大使館での安全対策を強化したという。爆発は1月1日の現地時間の午前10時から10時30分までの間に発生し、1回の爆発は大使館から100メートル以上離れた場所で発生し、他の爆発は大使館から150メートル以上離れた場所で発生しました。

この種の爆発は昨年2月の軍事クデター以後、稀ではない。軍部が早速流す宣伝は反政府テロ分子の仕業だが、反政府側からの報道がないかぎりこの種の事件は藪の中である。明快なのはミャンマーは国軍と国軍の強圧と弾圧に対して反政府側が国民の圧倒的な支持を受けての武装抵抗を始めたということである。

ミャンマー情勢、フンセン首相のミャンマー訪問の厳しさ

国民の軍部に対する反感は途方もなく広範で、軍部クーデターはタカを喰っていたところがある。国軍トップの私宅は首都ネピドーの東部地区の入り口を軍事基地に守られた軍部高官邸の集まる地区にあり、一般人は民主化時代にも立ち入り禁止地区である。トップの邸宅は屋根まで強固な防弾設備という異様な私宅である(CNNニュース)。もちろん米国政府はとっくに把握済みで衛星が常時監視、解析しているだろう。軍部高官たちの動きは彼ら自身が思う異常に裸にされているのが現状である。

*防弾は迫撃砲などにも耐えられるものという。当然、地下施設があるだろう。

ミャンマー関連のニュースでは軍部の野蛮な殺戮が毎日のように確認されており、権力を持つものは一般的に隠蔽するものだが、ミャンマーの場合はもはや隠しようがなく居直っている印象がある。軍部の残忍さと権力維持の執着は、ロヒンギャ問題の本質は軍部が仕掛けていたスーチー女史追い落としであったことが昨年のクーデターで明白になった。ロヒンギャ問題では欧米諸国での報道はスーチー女史を含む政府を非難していたが、事実は軍部がスーチー氏を追い詰めるために仏教界では相手にされない坊主を使ってイスラム教徒への反感を扇動し、街のあぶれ者や不埒者を集めて武器を渡してロヒンギャ虐殺、集落を焼き討ち、女子供まで見境なく殺戮していたことは、現在のミャンマー各地での住民に行っていることは軍部のロヒンギャ殺戮や暴行の焼き直し版である。そのことをミャンマー国民は明らかに現在体験中である。内戦は紆余曲折を経ても軍部が否応なく敗北を認め、妥協しない限り終わらない。

こんな状況なか、アセアンの議長国としてミャンマーを訪問するカンボジア・フンセン首相も大変なことだ。軍部が喜べば、ミャンマー国民の反感を買うことは必定であるからだ。目ざとい中国はそれが解っているから、軍部と反政府側に二股をかけている。ミャンマーの中国系工場、ソロモン諸島での中国系商店の焼き討ちは中国が最も神経を使っていることである。

掲載地図:Khmer Timesのカンボジア大使館近くの爆発事件

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