プレア・ビヒア寺院  世界遺産登録の15週年記念祝賀会を7月7日に

カンボジア政府は7月7日、プレアビヒア寺院がユネスコ世界遺産に登録されてから15周年を祝う祝賀会を開催する予定です。

プレアビヒア遺跡国家当局のコン・プティカ事務局長は29日、政府は常に人々、特に若者にこの重大な出来事を思い出させる日を定めていると述べた。

同氏は、「今年、プレアビヒア寺院がユネスコの世界遺産に登録されてから15周年を記念して、プレアビヒア州の寺院で盛大な祝賀会を開催します」と述べ、文化芸術大臣:プエルン・サッコナ氏が主宰するこの祝賀会で、ノロドム・シハモニ国王の代表が出席し、スピーチを行う予定であると付け加えた。

ダングレック山脈のプレアビヒア寺院は、2008 年 7 月 7 日にカナダのケベック州で開催された第 32 回ユネスコ世界遺産委員会で世界遺産リストに登録されました。

世界遺産登録直後の国境問題の再燃、観光客が激減

登録直後、タイ軍部が当時のタクシン派政権揺さぶりのためにプリアビヒア寺院遺跡をめぐる国境問題を持ち出し、一時はカンボジア軍と武力衝突まで招き、その後タイ軍部がクーデターで政権を奪い、それを継承するプラユット政権(現在、新政権が成立するまで暫定政権)との間に国境問題は小康状態が続いている。国境問題が再燃する2008年までは、プリアビヒア寺院遺跡の見学はもっぱらタイ側から入るの常で、カンボジア側の急登の山道は危険なバイクで登るしかない状態で、またシェムリアップからプリアビヒアに向かう途中の道で外国人観光客2人が強盗に襲われ殺害される事件もあった。

国境問題もめぐるタイ、カンボジア両軍の対峙では、プリアビヒア寺院は反って荒廃し、訪れたカンボジア人観光客の落書きも増える有様になった。近年、道路改修も進み、同寺院遺跡のカンボジア側の麓にも宿泊施設が新設されているが、タイとの国境開放がないため、タイ側からの観光客見学は期待できず、世界遺産になっても、逆に観光客は激減し、今に至るまでカンボジア人以外で訪れる外国人は少ない場所となったままである。国境問題を煽ったタイ軍部の押す現政権が存在する限り、国境が以前のように再開するのは難しい状況が続いている。

ユネスコによると、プレア ビヒア寺院はシヴァ神に捧げられた寺院です。この寺院は、長さ 800 メートルの軸に沿って舗道と階段のシステムで結ばれた一連の聖域で構成されており、その歴史は 11 世紀前半にまで遡ります。それにもかかわらず、その複雑な歴史は、この庵が設立された 9 世紀まで遡ることができます。この遺跡は、かえって遠隔地にあり、ポル・ポト派の軍事拠点であったため、かえって保存されている。ちなみにポル・ポト派との内戦が続いた時代、古代遺跡の破壊、盗掘はそのほとんどが政府軍であったことはよく知られている。盗掘品の運搬に戦車が使われ、タイ国境の盗掘品ブロカーに渡されたという。

掲載写真:Khmer Times

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