カンボジアでは、日々麻薬関連事件が報道されているが、あきれ果てるほど多いので、本サイトでは報じきれず、特に典型的な事件とか外国人が関わる事件は紹介するようにしている。
今回は麻薬密売人の摘発と大量の麻薬、それほどにこの国は需要が多いのである。供給者はそれだけお金儲けにつながるから、つぎつぎと密売に手を染める者が絶たないのである。お年寄りはともかく、大学生や主婦がひっかかるマルチ商法詐欺が一向に減らない日本であるが、それはあわよくば、「楽して一儲けしたい」と思っている欲深な者の需要があるのと似ている。どちらも快楽を求めて、一生を棒に振るのは間違いない。
プノンペン市裁判所は28日、約250キロのメタンフェタミンとケタミンを密売した疑いでカンボジア人男性2名とタイ人男性1名を起訴し拘留した。
麻薬取締局・警察官エム・サロウン氏は、この2人のカンボジア人をヨン・クイヘン(33歳)とソク・ナロン(29歳)と名指しし、タイ人はチャイエット・セヤン(27歳)と特定している。
同氏は、3人の拘留者はカンボジア麻薬取締法第40条に基づく麻薬所持、輸送および密売の罪で、またカンボジアマネーロンダリングおよび金融防止法第38条に基づくマネーロンダリングの罪で起訴されたと述べている。
有罪判決を受けた場合、同3人組はそれぞれ終身刑に処される可能性がある。
同氏は、容疑者の一人ナロンがプノンペン都チャク・アングレ・クロム自治区にある賃貸住宅を警察に捜索された後、5月22日に潜入捜査で逮捕されたと指摘している。同氏は、ナロン氏の自白に基づいて、内務省麻薬取締局の警察が他の容疑者2名を逮捕するためのおとり捜査を実施したという。
セヤン容疑者は5月24日午後7時、同都内カカブ自治区のガソリンスタンドで逮捕され、麻薬組織の首謀者クイヘン容疑者は、警察がプノンペン都ポルセンチェイ地区にある彼の賃貸マンションを家宅捜索した後、翌日午後7時半に逮捕された。
掲載写真:Khmer Times