プノンペン 事故や病気を金儲けとする恐喝「救急車」を摘発

プノンペンでは、以前から悪徳クメールの私立病院が問題を起こしていた。外国人と見れば、ボッタクリのような料金を請求したり、また交通事故が起きれば、呼んでもいないのに何台となく救急車が殺到し患者を奪い合うかのような醜悪な光景が見られた。

このたび保健省の許可を得ずに違法に運行していた救急車2台が15日夜、運転手から恐喝されたと患者の親族から告発があっため、当局に押収された。

同車両は5月15日午後8時にポーセンチェイ地区警察はプノンペン市保健局と協力して、ポー・セン・チェイチャムカー地区カカプ2世区・オヴァルク2村の倉庫に押収された。

同押収のきっかけは、5月14日の夜、ミメンチェイ地区ストゥン・メンチェイ3世区のゴールデン・ホース信号機でトラックとホンダ・キューブとの交通事故が発生し、女性が死亡した事件であった。その直後、適切な診療所のロゴのない民間救急車がやってきて(お金もうけのチャンス!として駆け付けた)、事故被害者の遺体を故郷のタケオ州キリヴォン地区に搬送した。被害者の親族は、救急車が被害者から450ドルを強要したと主張した。

救急車が霊柩車となった車の運転手によると、遺体を故郷まで運ぶ費用は250ドル、残りの200ドルは遺体の防腐処理にかかる費用だと主張している。

告発後、地区警察は、車はポルセンチェイ地区に一時保管している。公正な捜査を望む。それほどに民間の病院には悪徳医院が多い。施設や設備は当てにならないため、クメール人は口コミに頼って、病院を選ぶ。

掲載写真:Khmer Times

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