プノンペン ブースターショット(3回目)のタイムスケジュールを発表

昨年10月半ばのブースターショット中断以後、掛け声だらけであったブースターショット(追加ワクチン接種)のタイムスケジュールがようやく発表された。まるでオミクロン株症例の急増に火が付いたような感があるタイミングである。

だがよく考えてみるにプノンペンの12歳以上の大部分が3回目の追加接種を行っていないのに4回目のタイムスケジュールとなると、要は公務員、軍人、そしてそれに準ずる者たちー要はこれが特権となる人々のためのスケジュールだろうか。と、なると「ワクチン格差を埋めるかのような保健省の国民への呼びかけ」と裏腹で。事実はプノンペンでの第3回目の追加接種のタイムスケジュールである。

先ずはフンセン首相から4回目になる追加接種

フンセン首相は、2022年1月14日の朝、タクマウ市の自宅でCOVID-19の「ブースター」投与を受けた。

投与後、同首相は人々にワクチン接種を受けるよう呼びかけ、次のように述べた。

「今日、妻と私はCOVID-19を予防するためにワクチン接種を受けました。3つの予防的および3つの予防的健康対策と組み合わせたワクチン接種よりも良い選択肢はありません。」

なお、フンセン首相は4回目のワクチン投与である。4回目は政府・軍・警察等の高官やそれに順ずるわずかな人々である。

タイ国境では帰国を制限、検疫強化

オミクロンの症例が帰国出稼ぎ労働者がら確認されたことで、当局は、Covid-19の検査で陽性となったタイから帰国した労働者の検疫を強化している。

バッタンバンの当局は、オミクロン株症例の市中感染報道を受けて、タイから帰国した47人のカンボジア人労働者を検疫した。当局はまた、タイから帰国するカンボジア人の流入を制限している

バッタンバン州警察教育推進局長:スオン・シラ大佐は、1月13日に52人の女性と13人の子供を含む160人のカンボジア人がタイから帰国したことを確認した。帰国したすべての労働者に、47人の労働者が陽性であったことを発見した。陽性と判定された人々は検疫センターに送られました。

13日、国内市中感染のオミクロン症例28人

なお13日午前現在、カンボジアではオミクロン株市中感染で累計28人の症例を確認した。

プノンペンの私立学校でクラスター感染9名、一人からオミクロン症例確認

また、私立学校(なんちゃってインターナショナルスクールを自称する単なる私立学校、本来のインターナショナルスクールはプノンでは数校である。)でクラスター感染が発生し、そのうちからオミクロン株症例を確認した。保健当局は、Sen Sok地区 Phnom Penh Thmey区Borey Piphop Thmey にあるPannasastra International Schoolで検出された9つのCOVID-19陽性症例の1つが、オミクロン変異体に感染していることを発見したと報告されいる。同校の報告によると、9つのCOVID-19陽性症例は教師と生徒であるという。

Borey Piphop Thmey、Sangkat Phnom Penh Thmey、Khan SenSok

感染を確認後、学校は対面授業を中止し2週間オンライン授業に切り替えたという。

プノンペン追加接種、事実は(同一人物)3回目のタイムスケジュールである

プノンペン首都管理局は、首都に住む市民のための4回目の追加免疫のスケジュールを概説した通知を発行した。

同通知のタイトルは「Covid-19ワクチン接種、プノンペン首都管理のリーダー、公務員およびスタッフのためのブースター/ 4回目の投与、14カーン管理、105地区管理、プノンペン首都管理周辺の専門部門/ユニット、最前線の医療従事者、民間プノンペンのセクターと市民」とある。

具体的な内容は次の通りである。

これを見るに、先ずは公務員、公共従事者、医療関係者である。18歳以上の市民は1月1日からとあるが、書類上の記述の日付にすぎないのが実態である。

市役所によると、次の書類が必要になります。

(1)Covid-19ワクチン接種カード、(2)公務員IDカード、および(3)Khmer国籍IDカードまたは最初の投与で使用された文書で、4回目の投与を受けるための条件に準拠する必要があります。つまり、間隔を保証する必要があります。ワクチン接種、追加免疫または3回目の投与の日から4ヶ月の期間の間隔が必要である。

以上であるが、地元メディアがプノンペン当局からの情報として「4回目の追加接種」と報道しているのは、事実は追加接種(同一人物の3回目)が始まり、4回目はその4か月後以上ですよ、というのが正しい内容である。

カンボジアの国内メディアではこうした誤解を与えるような報道が実に多い。政府情報にについてはカンボジア国内メディアのほとんどが検証なしの垂れ流し報道であることは留意してください。

掲載写真:Khmer Timesより

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