トンレサップ湖周辺の6つの州にある40,000ヘクタール以上の雨季に湖の拡大で氾濫した水没林地帯が、無法な土地略取を目指す者たちからカンボジア政府は取り戻し、埋め戻した。だが、貴重な自然の恵みである水没林が戻るには長い年月がかかる。まさに不法な環境破壊で毎年のように繰り返されている。
12月に入り犯罪に関与した者たちへの政府当局者の調査と逮捕が見られた。氾濫した森林地帯の広範囲にわたる土地略取の取り締まりと検査の後、政府はほぼ3週間で多くの人々から土地を埋め立てることができた。
以上は、12月17日午後の地元メディアになされたカンボジア副首相兼土地管理・都市計画建設大臣:Chea Sopharaの報告によるものです。
土地の無断略取に関わった数の多さに唖然とする 長年の慣行か
フンセン首相の命令を受けて、ほぼ3週間で、6つの州の何と9,494家族が、水没林地帯に土地略取を目的に侵入、破壊した者が捜査を受けたという。12月16日の時点で、40,409.88ヘクタールの湿地林がカンボジア政府に返還された。言わば国有林への侵入、伐採、開墾である。
こうした土地略取の返還地域と犯罪者は下記の通りであるが、こうやって雨季からの乾季の境目にた慣習の如く水没林の私有地化が長年の行われてきたのだろう。
コンポンチュナン州:6,076家族が、25,580.16ヘクタールの土地を返還しました。
ポーサット州:37家族が102.40ヘクタールの土地を返還しました。
バッタンバン州:509家族が3,074.60ヘクタールの土地を返還しました。
バンテアイメアンチェイ州:646家族が3,844.70ヘクタールの土地を返還しました。
掲載写真:トンレサップ湖周囲にはこうした人家は雨季に水上集落となる。杭上家屋はカンボジア人、浮舟上集落はベトナム人、カンボジア人の場合、集落は半農半漁の村である。 画像:Khmer Times