タイの国境地帯で武力衝突   タイで死傷者多数発生 カンボジアは情報統制

既にご存知の方も多いと思いますが、タイ国境の武力衝突で多くのニュースが出ています。各国ではロイター通信、CNN、BBC等が報じ、日本でもNHKを民間放送や大手新聞系メディアも伝えていますが、両国の衝突での報道で死傷数等の報道ではほぼタイ側の発表に頼っていますが、カンボジア側では当初から政府による情報統制で死傷者等の報道は25日現在、ほとんど出ておらず、政府広報の役割を担うKhmer Timesは政府や軍発表や軍への献血や支援等を訴える記事が多く見られます。この国境紛争では相手国への非難はあっても両国の言い分が異なり、今回の国境紛争の再燃のきっかけも、両国の前線の軍の小競り合いが発端で、銃撃戦が勃発し、カンボジア兵士1名死亡、タイ兵士が複数名負傷でしたが、カンボジア側でのタイ首相とフンセン上院議長の電話会談内容が漏洩するに及び、タイの政局に波及し、タイ首相は職務停止に追い込まれ、カンボジアの上院議長が「タイ首相が変わるだろう」の発言で一気に緊張が高まったものです。こうした背景を理解の上、国境紛争を見守る必要があります。

先ず、各国メディアの報道はタイ側の発表をもとにしていること、カンボジア側の発表では武力衝突の詳細は報道管制下にあり、死傷者や武力衝突でのカンボジア側被害の動画等が極めて少ないからです。

例えば、下の掲載ニュースはテレ朝が取り上げたのものです。

以上の記事で分かるように、タイ軍側の被害はコンビニへの報道や逃げ惑うタイの民間人の姿報じられているが、カンボジア側では国内メディアニュースに静止画で非難する人々の姿が報じられるだけの国境から離れた後方地域です。死者数も民間人を含め20人以上という推計数です。24日(木)ではカンボジア国内で全く報じられていません。また上掲の記事で紛争地が全てタイ側からのものであることは、地図の紛争地や死者数等がタイ側に偏っている理由です。

【地図】コンビニに砲撃 タイとカンボジアが軍事衝突 タイ軍は戦闘機で空爆 - [news.tv-asahi.co.jp]
以上ですが、在カンボジア日本大使館からの安全情報を熟読し、正確な情報入手が必要とされます。

日本政府はタイとカンボジアの国境紛争の拡大に剣を指名しています。

画像:テレビ朝日ニュース

 

 

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