カンボジア内務省の報告によると、タイ当局は昨年、97,000 人の不法越境の出稼ぎ労働者(カンボジア人のみ)を、そのほとんどをバンテアイミアンチェイ州の国境を通じてカンボジアに強制送還した。
労働者の権利団体セントラルの事務局長であるモウン・トラ氏は2月4日、バンテアイミアンチェイ、バッタンバン、ウドンミアンチェイ、パイリンの各州にある国境ゲートを通って毎年何千人もの不法および合法の出稼ぎ労働者が戻ってくると語った。
昨年と今年初めに出稼ぎ労働者がカンボジアに戻ってきたのには多くの理由があるとトラ氏は述べている。
「一つには、タイのいくつかの工場が閉鎖されたため、彼らは戻ってきている」、「工場が閉鎖されると、彼らは職を失いました。タイでは生活費が高いため、収入がなければそこに住むことはできません」と 同氏は述べている。
またタイでのCovid-19の感染は、感染率がカンボジアよりも高く、人々がタイの状況により敏感になったなどの理由もある。
「彼らは自分たちの健康と安全を心配して、バッタンバン、バンテアイ・ミアンチェイ、ウドン・ミアンチェイ、パイリンの国境検問所を通ってタイを出国しました」と彼は言いました。
同氏によると、「タイには 200 万人以上のカンボジアからの出稼ぎ労働者がおり、そのうちの 20% は違法越境者であり、したがってタイ当局は彼らを強制送還している」と述べ、
「カンボジアで働く機会がないことを嘆くカンボジア人出稼ぎ労働者は数多くいます。これは、カンボジア政府が取り組む必要のある分野です。政府はこの問題についてもっと考えるべきです」と同氏は述べ、「カンボジアの労働者は、医療へのアクセス、言語、(合法、違法)越境によるタイでの労働環境の差、特に不法就労者などは多くの困難な問題を抱えている。彼らは健康保険に加入しておらず、タイの雇用主からの支援も受けていない」と付け加えた。
バンテアイミアンチェイ州政府・報道官: Sek Sokhom 氏は、「今年初めにバンテアイミアンチェイ州・国境検問所(ポイペト)を通じてタイから帰国するカンボジア人出稼ぎ労働者の多くの流入があった」と述べている。
掲載写真:Khmer Times