シハヌークビルの交通警察署長を停職(甘い処分)ー内部告発で発覚ー

交通を担当するプレアシハヌークビル州副警察署長:Yソカ准将は、シハヌークビルでの不規則な交通事故への対処における違法行為の疑いで停職処分になった。

3月22日付けでサー・ケン内務大臣が発行した指令によると、Yソカ准将はプレアシアヌク州交通警察署長から解任されたが、州警察副署長を務めている。どうも奇妙な報道で署長は停職だが、副署長を務めているという。そして現在、州の副警察署長でもあるSithoeun Tola准将が交通警察を担当している。

どうも署長と副署長を交換したようで、同一州内、同一警察でもこういう配置があること自体に驚きを禁じ得ない報道である。

内務省・警察官であるKeo Kimheng中佐は、シアヌークビルでの交通事故に関与した違反者を釈放したとされる職務で多くの過ちを犯したため、Yソカ准将(Brig Gen Sokha)が停職処分となったと述べている。要は職権を利用して違反者の釈放に手心を加えた恣意的なものであったようだ。この種の事案、すぐにピーンと来るのは、どうせお金を握らせれば、署長あたりでも動くということであろう。

同キムヘン中佐は、「彼の不正行為が州警察の名誉と評判に影響を与えたため、署長の指揮下にある交通官が苦情を述べた」と述べた。どうやら部下に横暴で日頃評判が悪く、さらには自分だけが賄賂取りで部下への配分がほとんどなかったのであろうか、この事案の詳細は不明である。いずれにせよ、処分は甘く、内部綱紀は緩みぱなしというのが、警察の常態であるようだ。内務大臣が2020年初頭に始めた警察改革は、その後のコロナ禍で頓挫し、警察の腐敗構造はそのままで変わっていないことは確かである。

掲載写真:甘い処分の降格 画像:Khmer Timesより。

おすすめの記事