シェムリアップ脱走の麻薬・中国人囚人を逮捕、国外逃亡の情報に翻弄される

カンボジア警察は、シェムリアップの武装犯罪者グループの助けを借りて歯科医院から逃走した麻薬犯罪の中国人をプノンペンで再逮捕した。Khmer Timesは突然、24日の記事で仮面武装団が強奪した囚人を麻薬王と表現している。ちなみにこの囚人が逮捕され、52年の刑期が確定した時、麻薬王」といった表現はなく、事件の悪質、大胆な犯行、22日の報道まで国外逃亡説が出て、その逃亡先まで特定していると言っていた国家警察が翻弄されていたことで、「王」の称号を得た感がある。

一方、プノンペンでの逮捕とは「灯台元暗し」の結果となった。

国家警察は8月22日(火)に中国人受刑者(囚人)と他の2人をプノンペンで逮捕し、この事件でこれまでに行われた逮捕者数は合計11人となった。なお、警察は、囚人強奪事件に関与した他の4人はまだ逃走中であり、捜索しているという。

麻薬対策担当・国家警察次長:モク・チト氏は、23日に行われた記者会見で中国麻薬王の逮捕を認め、「逮捕された容疑者全員と中国人有罪判決者は取り調べとさらなる手続きのためにプノンペン市裁判所に送られた」と発表した。

同氏は、彼らは米国から来たよく組織された雇用犯罪グループによって実行され、国際麻薬密売人のチェン・シン・ハン(受刑者)が首謀者であると付け加えた。同氏は、容疑者11人にはカンボジア系アメリカ人7人、中国系アメリカ人1人、台湾人、中国人、サウジアラビア人1人が含まれていると述べた。

同氏によると、最初の7人の容疑者(ブラセス・セス、チャンシー、サブス、デイビッド、ソファル、サラス・ショーン、クロ、インロン)は8月18日(金)にプノンペン都トゥール・コーク地区で逮捕され、22日(火)ハマド、シェン、チェン・シンはプノンペン都クロイ・チャンヴァ地区リープ自治区プレクで逮捕されたと述べた。

ゲン・チト氏は、カンボジアが近隣諸国に警告し、依然として逃亡中の人々を捕まえるためにインターポールの協力を求めたと付け加えた。彼らを3人のトルコ人男性、テキン・フィラット、ヤルディムチ・ヴォルコ、ハリル・ムトゥル、そしてカンボジア人女性プラク・チャムルウン(別名「ブルー」、「クロ」の妻)であると特定しているという。

どうやら、22日までの警察発表及びそれを受けたメディアの報道は誤報内容も含まれており、現在強奪され、逃亡に成功した中国人受刑者を含む、事件関係者11人が逮捕され、残りがトルコ人3人、カンボジア人女1人の4人が国際手配されている、というのが、8月24日正午現在の報道内容です。

掲載写真:「麻薬王」と称された中国人受刑者 Khmer Times

おすすめの記事