拳銃を持った5人の武装集団が、刑務所職員によって歯科院に診察のために連れていかれた中国人囚人を奪取するために押し入った。実に大胆な悪事が発生した。
この事件は8月17日朝、シェムリアップ州シェムリアップ市内チュムチェンダ歯科医院で発生した。
暫定的な報道によると、刑務官４人が中国人受刑者を歯科医院に診察のために付き添ったが、歯科医の診察を待っている間に、拳銃をもった5人が乱入し、刑務官に銃を向けて、受刑者の中国人囚人を解放しようとしたという。同武装強奪犯は、刑務所職員４人を縛り上げ、中国人受刑者を奪って逃走した。
その後、武装強奪犯と受刑者が逃走に使った車が、強奪事件から数時間後、放棄された車が発見された。車の中からピストル5丁とその他犯行に使われた物を発見したという。
左：麻薬犯罪の中国人囚人、発見された逃走車両 フレッシュニュース
現在、関連するすべての法執行機関が協力して犯罪者たちの捜索を行っています。
刑務所総局のチェム・サブス局長は国内メディアに、受刑者の囚人は45歳の中国人男性チェン・シン・ハンで麻薬犯罪で刑期50年以上で有罪判決を受けていると発表した。今回の中国人囚人強奪事件は、大胆な犯行から計画的な中国人麻薬組織（シンジケート）の犯行と見られている。治安機関の面子潰すような事件で当局は総力を挙げて捜査していると思われる。
囚人強奪犯事件の中国人6人を逮捕、首謀者を追っている
国家警察総局長ネス・サボウン氏は、8月17日シェムリアップの歯科医院への武力襲撃に関与し、中国人犯罪囚人を強奪した犯罪者6人を警察が逮捕したと発表した。
しかし同総局長は、この事件の首謀者はまだ逮捕されておらず、国家警察総委員会の専門部隊が犯人の捜索を続けていると述べた。
8月17日（木）朝、覆面をした武装集団5人組がシェムリアップ市の診療所を襲撃し、歯の治療を受けていた中国人捕虜を強奪しようとした。
事件は17日午前8時頃、シェムリアップ市スバイダンクム自治区のタプール村にあるチュムチェンダ診療所で発生した。
事件後に強奪犯と囚人は車で逃走した。逃走約１時間後、警察が市郊外の人里離れた場所で逃走車両を発見したという。
同警察局長は、逃走車両からはサイレンサー付きの拳銃5丁、マスク5枚、手袋5組が見つかったと付け加えた。また、「シェムリアップ州でこのような事件が起きたのは初めてだ」と語った。
逃走車両から発見されたもの Khmer Times
＊なお、このニュース、フレッシュニュースでは囚人強奪武装集団が襲った医院を「チュムチェンダ歯科医院」と報じ、同日のKhmer Timesでは、「チュムチェンダ診療所」と報じている。同じ場所であるが、その違いについて定かでない。
掲載写真：犯行場面 フレッシュニュース、Khmer Times
